麺屋NOROMA@京終にて、鶏そば。
オープンは2012年。かねてから訪問を切望していた奈良の実力店。
私は夜営業がスタートする15分ほど前に店頭に到着したが、その時点で既に30名以上の並びが発生。
奈良県の人気ラーメン店に特に目立つ事象だが、レベルが高いことが分かっている店舗には、とにかく長蛇の列が発生する。
それだけ、奈良におけるラーメン人気が凄まじいということか。
同県に関しては、少なくとも私が足を運ぶような実力店については、行列が出来ていなかった試しがない。全国的にも、そのような県はかなり珍しい。
さて、私が注文したのは、基本メニューである「鶏そば」。
鶏白湯ベースのスープだが、やはり同店のそれは、大行列店だけのことはあって極めてハイレベル。
後味に清涼感があり、鶏白湯にありがちな余計なもたつきは皆無。レンゲを動かす手が止まらない味わいを創出することに成功している。これは、鶏のうま味を過不足なく表現できていることによるものだ。
美しく折り畳まれた麺の姿形からも、この1杯が高水準であることが瞬時に理解できる。
余計な所作を加えず、素材の魅力を引き出すことができれば、ここまで美味い1杯を創り上げることができるのか。
奈良の人気店の地力の高さを思い知らされたような気がした。