「マネジメントスキルを身につけ、職を失う恐怖から解放される!」~現場マネジメント格言集(2)~俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編 Vol. 111

こんばんは。俣野成敏(またのなるとし)です。

2015年に、会社の経営権を巡ってお家騒動が表面化した大塚家具。創業者の父と娘の間で激しい委任状争奪戦が繰り広げられた結果、父の大塚勝久氏は会長職に退き、娘である久美子氏が経営権を握りました。しかしこの親子間の泥沼の闘いは、会社のブランドイメージを大きく傷つける結果となりました。

その余波は依然として続いており、同社の苦戦が報じられています。最近では、同社が保有する金融機関の株式などを一部売却したことが明らかになっています。

大塚家具が金融株などを売却 運転資金に充当する目的か

大塚両氏にはそれぞれの言い分や、マネジメント能力等の問題もあり、どちらが正しいとは一概には言えないでしょう。とはいえ、かつて記者会見で久美子氏が発言した言葉の中には、成長企業が避けては通れない道筋が示されてもいました。それは「創業者のリーダーシップは永遠に続くものではない。会社を持続的に成長させるには、創業者中心の組織を変える必要がある」というものです。

★俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編

【Vol.111『マネジメント格言集(2)』目次】

〔1〕本文:「マネジメントスキルを身につけ、職を失う恐怖から解放される!」〜現場で生まれたマネジメント格言集(2)〜

1、「才能があるだけではダメ」な理由

 ◎才能ある者の足を引っ張るのは「自分の感情」

 ◎「1日誰とも話さない」日々の中で考えたこと

2、“目からウロコ”のマネジメント格言集2

 ◎「自分は損をしていないか?」

 ◎部下と分かり合うためにはどうしたらいいのか?

 ◎自分で自分の“強み”を見つけるには?

〔2〕次回予告(予定):「もっと投資を身近に感じてみよう!」〜投資の素朴な疑問に答えるQ&A集〜

〔3〕編集後記:両極端を比較すれば、違ったものが見えてくる

〔4〕今後の特集スケジュール:2018年10月〜12月予定

◆〔1〕本文:

「マネジメントスキルを身につけ、職を失う恐怖から解放される!」〜現場で生まれたマネジメント格言集(2)〜

世界的な経営学者であるP・F・ドラッカー博士は、「(組織に)カリスマはいらない」と言っています。新しい組織を立ち上げるには、理想や情熱、将来的なビジョンなどが不可欠でしょう。けれど、立ち上げた組織を存続させたいと思ったなら、それ以外の要素も必要となります。つまり理想を理想で終わらせない、現実に即した仕組みと、それを着実に遂行するリーダーです。

今回は、「現場マネジメント格言集」の2回目をお送りします。前回Vol.109に引き続き、弊社「株式会社つながり」の取締役を務めている間宮秀樹(まみやひでき)に語ってもらいます。間宮はマネジメント未経験からスタートし、11月1日付で年商5億円企業の社長に就任する予定です。万年平社員だった男が、取締役にまで上り詰めることができた理由とは何なのでしょうか?

■1、「才能があるだけではダメ」な理由

読者の皆さま、こんにちは。株式会社つながりの取締役を務めさせていただいております、間宮秀樹です。前回お話した通り、かつての私は転職回数2桁に迫る、超ダメダメ社員でした。どこに行っても長続きしなかった私が、俣野に出会ってから少しずつ変わり始め、ついには東証一部上場企業の子会社社員の職を捨て、俣野が立ち上げた弱小ベンチャー企業に転職するまでの経緯をお話しました。

なぜ、長々とこんな話をするのかというと、「私みたいな人間でも取締役になれる」ことをお伝えしたかったからに他なりません。ただ、ほんのちょっとのチャンスと、少々の困難を乗り越えられる力さえあれば、たいていのことは実現可能なのではないか、とも思うのです。

【才能ある者の足を引っ張るのは「自分の感情」】

「新しい会社」と言うと、人は「何のしがらみもない」とか「社員同士の仲が良く、一致団結している」というイメージを思い描くかもしれません。しかし、私が俣野の会社に入社した当時、創業2年目の会社は、早くも内紛で揺れていました。原因は、俣野を慕って付いてきた、元部下たちでした。

実のところ、俣野の元部下たちは志高く、やる気も十分でした。技術に関しても、本部から「この人は上手くなる」というお墨付きをもらった人がいて、将来、間違いなく幹部になるはずの人たちでした。皆、俣野を慕って付いてきた人たちであり、そのために自分のキャリアを投げ打ってまで「この会社に賭けよう」と思っていました。

ですから当然、「社長の信任を得たい」という思いが人一倍強かった一方で、自分たちが全面的に任されていたにも関わらず、スタッフに対する俣野の影響力が依然強いことに焦りを感じていたのかもしれません。何とか自分の功績を上げたい、という焦りからボスマネジメント、つまりスタッフを叱りつけたり、ムリやり仕事をやらせようとしたりして、空回りしてしまったようでした。

意図していたことではないのでしょうが、結果的に売上至上主義に走ってしまい、ボスマネジメントに感化されたスタッフの何名かは“虎の威を借る狐”となり、残りのスタッフは気持ちが離れるばかりでした。社内は迎合主義と事なかれ主義に二分され、チームワークが置き去りにされました。事態の収拾が計れなかった元部下たちは、ついに会社から去っていきました。

【「1日誰とも話さない」日々の中で考えたこと】

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