子供心と、片づけ。

月の満ち欠けは神秘的なもので、今夜は牡牛座の新月。

新月は新しく何かを始めるタイミングにはちょうど良いと言われていますが、そのタイミングでmine記事にも、何か新しい風を吹かせてみようと考えています。

片づけの仕事に携わるようになり、8年8ヶ月が過ぎました。ぼくは片づけノウハウというよりも、片づけを心理的な角度から捉えていくことに注力してきましたが、今の仕事をしてからというもの年々若返っているのを実感します。

片つけとは、秩序を構成する行為。その秩序構成の原理原則を、日常のあらゆる分野に生かしていくと、物事の発展に大いに役立つ。今、片づけ心理を、ビジネス・美容・健康・スポーツ・人間関係・コミュニケーションなどなど、あらゆる分野への汎用性が持てるように追求しています。

そんな中で、心が片づくようになると、子供心を取り戻したかのように活き活きされていく人を数多く見てきました。

片づけをすると、子供心を取り戻せる。これは逆も然りで、子供心を取り戻すと、結果片づくようになるとも言えることです。

大人になっても子供心を持つことは大切ですが、今は子供ですら、子供心を見失ってしまっているケースが少なくありません。

親の期待に応えることや、周囲の期待に応えること。良い子でいなければならないという思いや、他人と違ってはいけないという恐れ。それらを過剰に意識するあまりに、子供なのに大人以上に神経を使い、周りに気を遣いすぎることで、片づかなくなっている子供も多いのです。

以前、片づけの相談を受けた時に、落ち込んでいるお子さんがいました。お母さんにいつも怒られて、自分はダメな子だと。その子はいつも、お母さんの顔色を伺っていました。

「お母さんに認められるために、何かをする。」それを考えすぎて、苦しくなってしまうお子さんも少なくありません。

そんなお子さんに「君は、どうしたいの?」と、問いかけてみると、それだけで表情が変わる子もいます。ぼくは、わたしは、何をしたくて、何を望んでいるのか。

そしてこれは子供だけではなく、大人も同じこと。

「あなたは、どうしたいのですか?」

そんなシンプルな質問を投げかけてみるだけで、頭の中が整理されるのか、そこから何かに気づかれていくケースは多いのです。

片づけとは、過去を清算する行為ではなく、未来へ進むための行為。「片づけ=捨てる」というイメージが一般的に強くなっているからか、後始末やいらないものを処理するのが片づけと思われていますが、片づけの本質は未来へ進むイメージにあります。

「自分が創りたい未来に合わせて今を整えていく」

そういった意識になった時に初めて、能動的なアクションも生まれていくものです。

今日の新月を機会に、改めて自分が創りたい未来を具体的にイメージしていくのは良いかもしれません。

子供心を大切にした上での、これからの自分の楽しい未来を。