ビジネスのタネは、悩み・不満から始まる~午堂登紀雄の「フリーキャピタリスト入門」

■新しい事業の予感

発達障害の長男の療育のため、妻が言語教育に没頭し始めました。

4か所の児童発達支援施設に通ってみた結果、どこもたいていワンパターンなレッスンの繰り返しで、自閉症児の悩みである発語教育にはならないということがわかったからです。

フラッシュカードや積み木、パズルなどは、ひとつの方法としてはアリだと思いますが、発語に関しては、やはり日々の生活の中で家庭でやらなければならない。

そういう認識に変化し、妻は発声の専門家という自負が強いことから、言語教育の本を大量に買い込み、さらにはそういうサービスをしている人のサービスに入会し、スカイプレッスンを受けています。

それをリトミックのママたちに話したところ、事業としても結構ニーズがありそうだとわかりました。

実際、私たちも、支援施設はどこもいっぱいでなかなか入れなかったことから、求める親は多いことは知っていた。しかし、発語に特化した施設はほとんどない。

妻が受けたスカイプコンサルをやっている人は岐阜在住らしいが、その人も人気で多忙だという。

まして小さな子どもが多い、私が住んでいるエリアなら潜在的な顧客は途切れることはなさそうだ。

何より、「親の困り度」「悩みの大きさ」が非常に大きいため、積極的にお金を払ってくれる要素を持つサービスでもある。

というわけで、今回も妻が主体で私が後方支援に回るという形態ですが、「子どもの声育(こえいく)」というコンセプトで、新しいサービスを立ち上げることになりました。

自閉症などの発達障害による発語の遅れ、吃音やどもりといった症状の改善のため、親が子どもにどう接するべきかを教えるサービスです。

子どもに対するレッスンは個別にやらなければ効果がないですが、それは大変。でも親に教えるという形態なら、ある程度の人数を集めてやれるので効率が良い。

夫婦ともどもなんでもビジネスにしてしまうというわが家は、ほんとにたくましいなあ~と、我ながら思ってしまいます・笑

とはいえこのポイントは、「自分の悩みをビジネスにする」という発想ですから、誰にでもチャンスがあることです。

ボイストレーニングスクールも、もともとは私自身の悩みからスタートしたものですし。

そしてもうひとつ。長らく延期していた起業スクールですが、これも妻がきっかけでスタートすることになりそうです。

いま住んでいる市が女性起業を応援していて、女性向けの創業スクールをやっているのですが、まったく事業にならないスクールなのです。昨年、プレイベントに夫婦で参加して、卒業生の発表を見てそう感じました。

さらに女性市議のブログに今年の卒業生の事業内容が掲載されていたのですが、やはり「それは売れないでしょう」というものばかり。まあ、6回通って受講料は1万円ですからね・・・。

(中には、手作り子どもの靴下をメルカリで通販している人がいて、2,000足も販売したようですが、スクールに入る前からすでに実績があったようです)

そしてそういう認識を、同じく市内のあるママ友(自宅でエステサロンや出張エステをやっている)と共有したようで、その人と共同で起業家養成塾をやってみようという話になったようです。

で、その打ち合わせの時にちょうど私が帰宅し話に加わったことから、私も講師の一人として登壇することになったのです。

受講して満足して終わり、ではなくリアルにサービスをリリースできる土台を作る、実践的な内容にします。起業実績こそスクールの評価を高める重要な要素ですから。そしてそのケアができるよう、最大10名までの少人数。場所は私の自宅の予定。

現時点での計画では、5か月5回がワンクールで、費用は20万円ですが初回なので12万円に。

6月スタートの予定ですが、詳細が決まりましたらまたお知らせします。

このポイントは、「不満がある、だから自分が満足するようなものを自分で提供する」という発想です。

これも、自分が感じている不満を探すことで、誰でもビジネスチャンスを発見できます。

私のリーダー失格記

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