年のせいか病気のせいか(たぶん両方)、最近とみに気力も体力も集中力も落ちて、仕事も私生活も思いどおりに運ばない。
もともと昔から二つや三つの事を同時進行させるのが苦手なのだが、ここ数年、特にその傾向が激しくなってきている。
同時に何かをやろうとすると、頭が混乱して、自分が何をやってるのかわからなくなるのだ。
挙句にそんな自分に腹が立ってヒステリーを起こす。
もしかしてADHDなのではないかと疑ったりもするのだが、ADHDって年とともに症状が重くなったりするんだろうか?
それとも、これは単に脳の老化現象?
経年劣化で処理速度の遅くなったパソコンみたいに、脳の中でグルグルと丸い輪が回り続けているような感じがする。
時々フリーズしちゃうところも、パソコンにそっくりだ。
そうやって考えると、脳ってパソコンに似てるよね。
いや、逆だ。パソコンが脳に似てるのか。
それでなくとも頭のいい方じゃないのに、これから年々歳々バカになっていくのかと思うと、暗澹たる気持ちになってくる。
記憶力も鈍り、閃きも失い、どんよりとした年寄りになっていくだけなのか?
昔の人間の寿命は、せいぜい50年から60年くらいだったと言われている。
おそらく、それが私たちの生物としての正しい寿命なのだろう。
だが人間は文明の力によって、より長生きするようになってしまった。
だから50歳を過ぎると、ただただ劣化の一途をたどる人生しか残らない。
脳の若返りの薬でも開発されない限り、長く苦しい老後が続くばかりになるのだ。
この先、「老後鬱病」が社会問題になるのは必至であろう。
その点、パソコンは鬱にならないからいいよね。
「自己嫌悪」という感情がないんだもん、羨ましいよ。