「困難を乗り越え飛躍する人と、失速する人の違いとは?」~マネジメント格言集(5)~俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編 Vol.120

 こんばんは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 日産自動車のカルロス・ゴーン元会長の逮捕は、ビジネス業界にも大きな衝撃を与えましたが、これを機に、世間の目が企業の役員報酬へと向けられることになったのも事実です。

企業の役員報酬 アメリカは日本の約6倍

 基本的に、報酬とは特権ではありません。会社側は「この人なら、支払う報酬以上の利益を会社にもたらすことができる」と判断したからこそ、その金額を出すわけです。一般に、会社を経営する際、「従業員は給与の3倍の利益を会社にもたらして、やっとトントン」だとされています。役員といえども、彼らも会社から給与をもらっている身ですから、この法則が当てはまることになります。

 上記の記事によると、アメリカ主要企業のCEOの報酬が、2017年で平均的な従業員の361倍に達した、とあります。しかし会社が「払う以上の価値がある」と判断したのであれば、「収入が不公平だ」と言えるのかどうかは、意見が分かれるところでしょう。少なくとも、こうは言えるのではないでしょうか。「同じサラリーマンなのだから、あなたにだって、チャンスはあるはず」と。

★俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編

【Vol.120『マネジメント格言集(5)』目次】

〔1〕本文:「困難を乗り越え飛躍する人と、途中で失速する人の違いとは?」〜現場で生まれたマネジメント格言集(5)〜

1、言うことを聞かない部下にどう接したらいいのか?

 ◎困難を極めた既存店の立て直し

 ◎部下の真の不満はどこにあるのか?

2、“目からウロコ”のマネジメント格言集5

 ◎「役職に就いている人=スゴイ人」は本当?

 ◎部下の“やる気スイッチ”を探せ

 ◎主張することで、賛同者だけが残っていく

〔2〕次回予告(予定):「こういうFPにはご用心!」〜不安な老後を解消するための、FPとの上手な付き合い方〜

〔3〕編集後記:新しい1年の抱負は?

〔4〕今後の特集スケジュール:2019年1月〜2月予定

◆〔1〕本文:

「困難を乗り越え飛躍する人と、途中で失速する人の違いとは?」〜現場で生まれたマネジメント格言集(5)〜

 今回は、「現場マネジメント格言集」の5回目をお送りします。前回vol.117に続き、語りは弊社・株式会社つながりの代表取締役社長に就任した間宮秀樹(まみやひでき)が行います。当メルマガをお読みの方は、サラリーマンの方が大半だと思いますので、間宮はちょうど等身大モデルとして、身近に感じられるのではないか、と考えた次第です。

 需要と供給の関係上、需要が供給を上回れば、当然、価値は上がりします。ちょうど、冒頭でお伝えしたCEOの役員報酬がうなぎ上りになっているのも、まさにその理由です。どんな人でも最初は初心者。マネジメントを目指される方は、ぜひ間宮の事例を参考にしていただければと思います。

■1、言うことを聞かない部下にどう接したらいいのか?

 読者の皆さま、こんにちは。株式会社つながりで社長をしております間宮秀樹です。弊社は、お店を運営する会社です。現在は、フランチャイジー(加盟店)として2業態5店舗を運営しています。2011年12月にストレッチ専門店のDr.ストレッチ幡ヶ谷店をオープンし、翌年に同・下高井戸店、さらにその翌々年には同・千歳烏山店をオープンしました。

 それまで管理職未経験だった私は、ただもう毎日が必死でした。赴任1年ほどで、幡ヶ谷店を安定成長に乗せた後、初めて新規オープンを任された千歳烏山店も、幸先の良いスタートを切ることができました。

【困難を極めた既存店の立て直し】

 当メルマガのvol.115で、下高井戸店の店長が、お店のお金を持ち逃げしてしまった件について触れました。私は、俣野から3店舗を見るよう言われていたものの、千歳烏山店のオープンを1週間後に控えて、身動きが取れません。そこで、各店で「この人なら」というスタッフを2名ずつ選び、お店を見てもらうことにしました。私自身は千歳烏山店の立ち上げに注力した結果、幸いなことに、お店は順調に成長し始めます。そのことについてはvol.117でお話しました。

 千歳烏山店がオープンしてから半年余りが過ぎた頃ーー腹心の部下たちがしっかりお店を守ってくれていたので、私は他のお店にも力を割けるだけの余裕が生まれていました。当時、3店舗の中で、もっとも売上が芳しくなかったのは下高井戸店でした。前の店長が去ってから、私は自分でキーマンだと思っていた2名にお店を任せていたつもりでしたが、彼らとて店長ではありません。責任を負う立場ではなかったため、結局、下高井戸店は野放し状態も同然でした。

 もともと、人が自分を律するというのは難しいものです。私は下高井戸店を見る度に、「マネジメント不在のお店とは、こうなってしまうものなのか」、と嘆息せずにはいられませんでした。たとえば「ビラ配りに行ってきます」と言って、散歩に出かけてしまう者もいました。1日に何人もお客さまに施術をするのは疲れるから、と積極的に指名を取ろうとしない者もいました。

 スタッフを叱りつけたところで、効果がないことは明らかです。私はひとまず、彼らと関係性を築こうと、機会を見つけてはスタッフを褒めることにしました。「お客さまから指名をいただいた」、「新規のお客さまが通ってくださるようになった」、「気持ちよく挨拶できた」、「率先して掃除を始めた」etc。とにかく、どんな些細なことであっても、見つけては褒め続けました。

 元来、褒められて嬉しくない人などいません。褒めているうちに、彼らとの関係が、いい雰囲気になってきたように感じました。しかし、そんな私の甘い考えを見透かしたかのように、事件が起こります。あるスタッフが、よそで習い覚えたマッサージをお客さまに施し、骨折させてしまったのです。私はスタッフと一緒に病院に見舞いに行き、お客さまに謝罪するハメになりました。

 結局、スタッフたちは、私がいる間は良い顔をしていても、いなくなった途端に仕事に手を抜き出すか、手を抜かないまでも、他のスタッフが仕事をしないことを黙認していました。今でこそ、スタッフが手を抜くことを覚えてしまったのは、私の至らなさゆえだと思っています。しかし当時はそこまで考え及ばず、言うことを聞かないスタッフに対して癇癪を起こしてしまったこともありました。

【部下の真の不満はどこにあるのか?】

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