【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】麺や一途Kizuna氣絆

麺や一途Kizuna氣絆@洗足にて、章(あきら)。

本年2月にオープンした新店。フレンチの世界から転身を遂げ、独創的な創作ラーメンを手掛け続けている『麺や一途@武蔵小山』の2号店が、堂々洗足に凱旋。

このエリアは、比較的ラーメン店が少ない。なので『一途』のような有力店が居を構えたことは、僥倖以外の何物でもない。

「章」を注文させていただいた。

小皿にトッピングが盛り付けられており、好みに応じ、そのトッピングを具なしの「素ラーメン」に投入するなどして楽しむ仕様だ。

トッピングの中で特筆すべきは、小皿の上で燦然と輝くフォアグラとトリュフの存在。

高級食材が2種類揃い踏みする贅沢は、ラーメンの世界では滅多に味わえるものではない。

フレンチの技法を駆使し鶏ガラ、丸鶏、香味野菜から採ったスープは、素ラーメンの状態でも味の密度の詰まり具合が異次元の領域。

とりわけ、香味野菜のうま味と薫りの出し方が他店とは一線を画する水準に到達しており「なるほど、香味野菜の潜在力をフルに開放させてあげれば、ここまでの薫りが出せるものなのか!」とただただ感服。

序盤は素ラーメン独特のスープと麺のハーモニーを堪能し尽くし、中盤以降、フォアグラとトリュフを溶け込ませてみた。

フォアグラを溶け込ませればコクが増し、トリュフを溶け込ませると薫りが増す。

ベースとなっている「素ラーメン」の出汁感が抜群だからこそ、フォアグラ&トリュフが健全に機能する。出汁感が足りなければ、スープが両高級食材の存在感に負けてしまうだろうから。

無我夢中で食べ進め、一気にスープまで完食。

いやはや、これは美味い。

機会があれば是非、他のメニューも試してみたいものだ。