【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】麺匠真しま

麺匠真しま@練馬にて、中華そば。

ロケーションは、西武池袋線練馬駅から徒歩7分程度。

昨年12月にオープンした『麺匠真しま』は、最近においては珍しい、完全な独学でラーメンづくりに打ち込んだ店主が構えた砦だ。

「飲食業の経験はありますが、ラーメンづくりは素人。このお店を開業するに当たっては、散々試行錯誤しましたよ」と笑う店主。

新たにラーメン開発する際、「開業地近傍の店で提供されているラーメンとは異なる味を創る」ことを目標として掲げ、その目標に自らの個性を加えることを心掛けたという。

その結果出来上がったのが、鶏を徹底的に煮込んだ出汁に、静岡県の名門醸造所の醤油を用いたタレを合わせたフルボディのスープ。

鶏は敢えて漉し切らず、細かな肉片がスープ中に含まれる状態を志向。

この肉片が、スープのコクに厚みを加える役割を果たすとともに、飲み口に絶妙なメリハリを与えている。

タレの風味が良好であることも相まって、さり気ないビジュアルとは裏腹に、惹きはかなり強い。

このスープに合わせる麺は、口の中でパツンとバネのように弾ける『三河屋製麺』製のストレート。

総じて、適度に自分らしさを演出しながらも、基本的なラーメンづくりのセオリーは堅実に押さえた佳作。

練馬駅で食事をされる際などには是非、選択肢の一つとして同店を加えてみていただきたい。