海居人(かいと)@港南台にて、干し海老油塩らぁめん&醤油らぁめん。
こちらは、かねてからチェックしていた神奈川の大型宿題店。綿密に計画を立て、計画に忠実に行動した結果、この度、ついに訪問が叶った次第。
店舗の場所は、JR港南台駅から徒歩3分程度。
間違いなく至便な立地だと言えるが、実はこちら、細い道に入ったところにあるビルの奥まった場所に入口があり、少々分かりづらい。
アクセスを試みる際には、事前の予習が必須だろう。
さて、いったん店内に入ってしまえば、そこはもう別世界。
夜営業時にラーメンをいただくには、おツマミなどの料理を頼む必要があることからもお解りのとおり、店内の雰囲気は適度に高級感のある和の趣。
結論から申し上げれば、提供されるラーメンのクオリティも極めて高い。私流に申し上げれば「これは美味い、美味すぎる!」といったところだ。
スープは「干し海老油塩らぁめん」「醤油らぁめん」ともに、昆布・サバ節を主体とした魚介出汁と鶏ガラ・モミジ・手羽先をじっくり煮込んだ鶏出汁を合わせたもの。
店主は和食の職人であり、単一の素材の特徴が浮き彫りとなったビビッドな味わいよりも、多種多様な素材が折り重なった際に生まれる輻輳的な味わいを指向。
その指向そのままに、いずれの1杯も、序盤は穏やかな滑り出しでありながら、中盤以降、魚介由来のうま味が果てしなく伸びる。
「動物系のうま味を、いかにして魚介と馴染ませるか。その点には苦労しました。これでもまだ完成途上です」と謙遜する店主。
いやいや、既に完璧に馴染んでますから。
数多くの先人が同店へと足を運び、賞賛の言葉を述べるので、私もそれなりに期待値を上げて臨んだつもりだが、その期待をもはるかに上回る完成度の高さ。
得心がいかない点があれば躊躇なく改善を試みるなど、伸びしろもまだまだある。とてつもない可能性を秘めた、未来の神奈川の牽引者だ。