「万年平社員が数年で年商5億円企業の社長になれたワケ」~現場で生まれたマネジメント格言集(4)~俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編 Vol.117

こんばんは。俣野成敏(またのなるとし)です。

今、私たちを取り巻く環境の変化は、その速度をますます速めているように感じます。先日、このようなニュースが取り上げられていました。

JR東日本のコールセンター 回答者はAI

記事によると、JR東日本のコールセンターがIBM社のAI“ワトソン”を導入したのは2015年。かつてのオペレーターは、自ら紙の資料をめくったり、パソコン検索を行うなど、かなりの知識や経験を必要とする仕事でした。しかしAIの導入後は、AIが顧客の問い合わせ音声を文字情報に置き換え、インプットされたデータの中から回答候補を自動表示してくれます。現在、同社がワトソンに照会する問い合わせ件数は、1日約15万件に上ると言います。

昔は熟練の技を必要とした仕事が、今では3日もあれば新人でもAIのシステムを使いこなせるようになる、ということです。こうなってくると、次にどのような未来が待っているのかは、だいたい想像がつきます。そう、「AIが直接、顧客に対応するようになる未来」です。すでにカタログ通販のディノス・セシール他、複数の会社がAIによる自動対応システムの開発を手がけています。

★俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編

【Vol.117『マネジメント格言集(4)』目次】

〔1〕本文:「万年平社員がわずか数年で年商5億円企業の社長になれたワケ」〜現場で生まれたマネジメント格言集(4)〜

1、「売れるお店」は何が違うのか?

 ◎新店がオープンと同時に大盛況!その理由とは?

 ◎売上1位の店長がレクチャー!スタッフをやる気にさせる方法とは?

2、“目からウロコ”のマネジメント格言集4

 ◎「その困難は、チャンスかもしれない」

 ◎仕事もディズニーランド並みに楽しくできる?!

 ◎読むと眠くなる社是・社訓が、実は会社の秘密兵器

〔2〕次回予告(予定):「敏腕FPが教える良い借金・悪い借金」〜結局のところ、借金とは“悪”なのか?〜

〔3〕編集後記:あなたはこの名前に賛成?反対?

〔4〕今後の特集スケジュール:2018年12月〜2019年1月予定

◆〔1〕本文:

「万年平社員がわずか数年で年商5億円企業の社長になれたワケ」〜現場で生まれたマネジメント格言集(4)〜

最近、世間では「◯年後にも残る仕事」といった見出しの記事が大人気です。多くの方が、「自分の今の仕事が生き残れるかどうか?」とドキドキしながら、これらの記事に目を通しているのでしょう。当然ながら、誰でもできる仕事はAIに置き換えられ、AIにもできない仕事をしている人は、ますます引く手数多になります。その引く手数多になる仕事の1つがマネジメントです。

今回は、「現場マネジメント格言集」の4回目をお送りします。前回115回に続き、語り手は弊社・株式会社つながりの代表取締役社長に就任した間宮秀樹(まみやひでき)です。間宮は弊社に入社する前は、部下の1人も持ったことのない、言わばマネジメントの素人でした。それが、わずか数年にして社長にまで上り詰めた理由とは何なのか、彼が語る言葉の中にヒントが隠されているに違いありません。

■1、「売れるお店」は何が違うのか?

読者の皆さま、こんにちは。株式会社つながりで社長に就任しました間宮秀樹です。社長という重責を担うことになり、かなり緊張していますが、とにかく自分を見失うことなく、一歩一歩進んでいきたいと思います。弊社は、お店を運営する会社です。現在は、フランチャイジー(加盟店)として2業態5店舗を運営しています。

創業時はDr.ストレッチ幡ヶ谷店から始まり、翌年に同・下高井戸店、さらにその翌々年には同・千歳烏山店をオープンすることとなり、表向きは順調に店舗数を増やしていました。しかしその裏では、創業時の会社を支えていた幹部が辞めてしまい、下高井戸店の店長がお金を持ち逃げし、幡ヶ谷店のエースがクモ膜下出血で倒れ、とうとう管理職は私1人になっていました。

【新店がオープンと同時に大盛況!その理由とは?】

千歳烏山店のオープンが、1週間後に迫っていました。当時、社長だった俣野から3店舗を任された私は、とにかくできることをやるしかありません。何はともあれ、まずは千歳烏山店をオープンさせることが先決です。そこで私自身はそちらをメインに活動する一方、他の2店には自分の信頼できるスタッフを配置し、彼らから各店の状況を把握することにしました。

Dr.ストレッチでは、開店1週間前にプレオープンして無料体験会を行い、その場で予約も受け付けます。同時にビラ配りや折込チラシなどの販促活動を行いますが、当時、Dr.ストレッチで行なっていた宣伝活動の中で、もっとも効果的だったのが“ストレッチマン”でした。全身黒づくめの装束に、ちょうど仮面ライダーの敵役のショッカーに似たマスクを被り、ハチマキにタスキ姿の5、6人で街を練り歩くのです。

街を行進しながら時々ストレッチをしてみせる、この謎の集団を見て、人々は「見て、あれ」「面白いね」「ストレッチって何なの?」となります。ストレッチマンの宣伝効果は抜群で、これを行なった店舗はどこも大当たり。幸先のよいスタートを切ることができました。とはいえ、「これでどうして当たるの?」「なぜストレッチマンなの?」と言われると、正直なところ、よくわかりません。人はもともと、明るくて賑やかなお祭り騒ぎが好きだからなのではないでしょうか。

千歳烏山店も、もちろんこのストレッチマンを行い、いよいよオープン初日を迎えました。すると何と、初日にきてくださったお客さま全員が回数券をお買い上げくださったのです。これはストレッチチェーン初の快挙であり、売上も一気に上がりました。私にとっては、八方塞がりにも思えた状況下でのクリーンヒットに、ホッと胸をなで下ろしました。

ありがたいことに、千歳烏山店は順風満帆でした。「なぜ上手くいったのだろう?」と考えてみると、2つの要因が考えられます。1つ目は「きちんと会社の用意した仕組みに乗っていた」こと。フランチャイズチェーンとは、できあがった仕組みを貸与される代わりに、加盟料を支払うビジネスモデルです。自分で1からつくる必要がない反面、意外に「本部の指示通りに動く」というのは難しく、多くのチェーン店が本部の指導を適当に解釈した結果、失敗してしまいます。

「成功している仕組みを購入する」、というのがビジネスの成功確率を高めているのは事実です。しかし加盟店のオーナーは、自身で成功に至るまでのプロセスを経験していません。その点、俣野には、すでに自分で会社を興した経験がありました。私はマネジメントの未経験者でしたが、かえって何の先入観もなしに、お店を運営することができたように思います。経営を軌道に乗せるのに必死で、間違っても「ストレッチマン?くだらない」という反応はしませんでした。

千歳烏山店が上手くいったもう1つの理由とは、「弊社の社風に共鳴したスタッフしかいなかった」からだと思います。このお店は、私と私がキーマンとも頼むスタッフ2名を除いた全員を新規採用していました。これによって、スタッフたちが余計な思い込みや偏見などを持つことなく、仕事に集中できたのではないかと考えます。とはいえ、次にオープンする三軒茶屋店の時には、これと同じ方法を用いようとして、かえって大失敗してしまうのですが。

【売上1位の店長がレクチャー!スタッフをやる気にさせる方法とは?】

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