【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】ナルトもメンマもないけれど

ナルトもメンマもないけれど@元住吉にて、塩らーめん。

昨年12月12日にオープンし、早くもラーメンフリークの間で出来が良いと話題になりつつある神奈川の新店。

私も遅ればせながら、足を運んでみた。

同店は昼の部は「ナルトもメンマもないけれど」という屋号で、ナルトとメンマが入らないラーメンを提供。

夜の部は週に3日間のみ、「ナルトもメンマもあるけれど」という屋号で、ナルトとメンマが入ったラーメンを提供する。いわゆる「二毛作店」だ。

私は今回が初訪問だったので、基本メニューである「塩らーめん」をオーダー。

オーダーを受けてからの店主の所作は極めてスピーディ。無駄のない動作でラーメン作りが行われ、3分と経たない内にラーメンが卓上に供された。

まずは一言、これはお見事!

もっと早く駆け付ければ良かったと後悔してしまうほど完璧な1杯。

鶏ガラと鶏節に野菜を加え、じっくりと炊き込んだ清湯スープをベースに、豚の挽肉、鰹節で鶏出汁感の底上げを図ったスープは、どれだけ啜っても衰えを知らないうま味に、汁完(スープまで飲み干すこと)必至。

塩ダレは、穏やかに溢れ出す甘みが印象的。口当たりと食後感が極めて良好で、感動の溜息が漏れてしまうほどだ。

提供時にスープの中央にセットされた紅色ソースの風味も秀逸。

唐辛子、ハーブ、オリーブオイル、胡麻油を絶妙なバランスでブレンドしたもので、このソースがスープに溶け出すと途端に、味わいが「静」から「動」へとダイナミックに移ろうサマは衝撃的の一言に尽きる。

いやいや、これは参った。期待値を上げて臨んだつもりだったが、その予想をはるかに超えてきた。

これは早晩、夜営業の「ナルトもメンマもあるけれど」にも足を運ばねばならないだろう。太鼓判を押そう。ここは必訪店だ!