ビットコインはまだ下がる/私募ファンドのリスク~午堂登紀雄の「フリーキャピタリスト入門」

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「稼ぐ子」への子育て

・真の教育にエネルギーをささげる

経済学では需要と供給のバランスで価格が決まると教わり、就職でも売り手市場、買い手市場などと言われます。

そのため「子育ての経済学」「教育の経済学」などと言われ、かけた教育費のリターンを意識する人もいるようです。

このとき親は、進学率や進学先を意識して中学高校を選択し、子も就職率や就職先を意識して大学を選択します。産業界が「即戦力」を求めるため、学校側も即戦力人材を養おうという圧力にさらされています。

しかし、それが本当に10代の多感な時期に必要な教育なのでしょうか。

即戦力とはすなわち実務で使えるスキルであり、スキルとはコンピュータで言うところのアプリケーションのようなものです。次々と新しいアプリケーションが出てきて陳腐化してしまいます。

明日からすぐに使えるスキルというのはまさしく明日には陳腐化するわけで、そんな目先のスキルを短期的に養成されたとしても、そんな人はやはり短期的に使い物にならなくなる可能性の方が高いと予測しています。

また、たとえば資格試験のように、「この範囲を覚えれば合格する」という即効性の高い教育には、その程度の価値しかありません。だから食べていけない弁護士や歯科医師が増えているというニュースにもなります。

あるいは自動車の運転免許。試験に合格すれば誰でも運転できますが、下品な運転をしたり事故を起こしたりする人がいるように、心が伴わなければ幸せな人生にはならないでしょう。

つまりマシンそのものの性能やOSの性能が低ければ、その後にどんなアプリを搭載しても、うまく動作しないわけです。

しかし、たとえば視野の拡大、思考の深化、全人格的な能力が向上すれば、時代がどのように変化しても対応し十分に乗り越えて行けるし、変化そのものを創り出す側に回ることさえできます。

人間が他の動物と違って親の庇護のもとにいる時間が長いのは、環境変化を乗り越えられる底力を、それこそ長い年月を使ってじっくりと培っているからだと言われることがあります。

そう考えれば、教育に求めるのはテストの点数やどこに進学したかということより、もっと根源的な思考力の獲得であり、それは目先ですぐ成果が出ない教育であるべきだということがわかります。

そのひとつが教養です。

たとえば樹齢数百年の巨大な神木を目の前にしたとき、受験勉強だけをしていたら「この木は〇〇という種類で〇〇のような気候条件があったためここまで育った」としか出てこないでしょう。

しかし教養が育っていれば、その大木がタネから芽を出し、様々な風雪や病害虫に耐えて育ち、人々から敬われるようになったという時間や空間を超えた文脈、そして原風景までに思いを馳せられる感性や想像力が発揮されます。

そうした感受性や応用力を持てば、自らの力で人生の展開を構築することができます。もちろん、より文化的で心豊かな人生にもなる。

ガリ勉させて得た進学実績などほとんど価値はなく、ガリ勉しなくても東大に合格するような根本的な能力の獲得の方が重要です。なぜなら、東大のようなトップ校ほど、深く考え、複雑な文脈を理解し、知識を横断的に統合する必要がある、思考力を問う試験だからです。海外の名門校はさらにその傾向が強いと言えます。

それはこれまでも繰り返し述べた通り、自由に発想し、知的好奇心を持って課題を発見し、クリエイティブな方法で探求・解決し、それを表現・実現する経験を積むことです。

特に、ことさら進学実績をアピールする学校は要注意です。ペーパーテストで良い点数を取ることしか頭にないからです。すると、それこそ18歳の春が能力のピークであとは下降するだけ、ということになりかねません。

だからこそ、親が偏差値信仰の強い学校の手先になってはいけない。ペーパーテスト「だけ」ができるよりもむしろペーパーテスト「でも」高いパフォーマンスを上げられるよう、親は学校教育とはまた違った目線で、子どもの個性を伸ばす教育を意識する必要があります。

・「どう学ぶか」が問われる時代

社会に出て未知の問題や状況に直面したとき、それまで自分が学んできた知識やスキルをフル動員して統合・応用し、今まで使ったことのない方法を編み出して解決できるようになることが必要です。

なぜなら、子どもが成人するころには世の中がどうなっていて、どんなスキルや知識が要求されるようになるかは、誰にもわからないからです。

しかし、そんな状況でも問題を解決し、価値を創造できる知的基盤があれば、どのような時代環境が来たとしても力強く生きていくことができます。

その際、何を勉強してきたかよりも、「どう」学んできたかが試されます。

もちろん、知識やスキルは問題解決の助けにはなりますが、環境が変われば陳腐化することもあるでしょう。それに、知識は必要に応じて適宜獲得することができます。

なのに知識詰込み一辺倒の学び方、テストで正答を出すだけの学び方しかしてこなかったら、得てきた知識やスキルを統合・応用し、未知の問題を解決する力は養われないでしょう。

そうならないためには、ひとつのテーマに対し、文系とか理系とか関係なく、分野横断的なアプローチで取り組む経験が必要です。

だからこそ、仮に周囲が反対しても、親は子が情熱を持って追いかけることを奨励し、子の探求心を応援する存在であり続けることです。

・好奇心に投資する~自由時間を持つ

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