高額セミナー主催のリスク~午堂登紀雄の「フリーキャピタリスト入門」

■ビジネス

年初の計画でご紹介した通り、賃貸併用住宅のセミナー&紹介の仕事を始めました。具体的には、自宅リビングを使ってセミナーを開催し、信頼できる提携業者をご紹介するというものです。

間口を広げるため、フロントのセミナー代は安くしてあります。高額だと確かに本気度の高い人が来るのですが、やはり躊躇する人は多いですからね。

私の場合はもうひとつ理由があり(実はこちらの理由のほうが大きい)、無用なクレームを避けるためです。値段が高ければ参加者の期待値も高い。しかし内容が見合っていなければ、やはりクレームになる。

私自身、セミナーを始めた11年前に同じ経験をしましたし(アンケートに「期待外れ」と書かれた・苦笑)、現在も他の起業家の噂をあちこちで聞きます。

特に自己啓発系はクレームが多いようで、私の知人も何人か、名前でネット検索すると「詐欺」とか書かれて荒れています。今はすぐにネットで書き込まれて拡散されるので、そういった悪評が立つのは避けたい。

ネットのコラムが炎上するのはどうってことないのですが(というかまったく気にならない)、「自分が本業としているサービス」で顧客満足を与えられないというのは致命的。

続かないからです。

短期間に稼いだ人は数多いですが、多くの人は数年で消えていきます。

やはり事業を5年10年と続けるには、そういった悪評を避け、満足したという顧客を増やしていく必要があります。そこで、内容はしっかり組み立てて、でも価格が手ごろであれば、「この内容でこの金額は安い」と思われ、不満となるリスクは下がる。

一方で、価格を安くすれば当然売上は下がる。

そのため運営経費をかけないことが重要で、私の場合は自宅で開催するとか、セミナー会場費は提携先に払ってもらうようにしています。

誰かと共同でやるときは、売上から経費を引いた残りを半分こ。

もうひとつは、セミナーだけで終わらせないで、バックエンド商品を用意しておくことです。たとえば婚活塾や起業塾などでよくあるのが、フロントのセミナーは無料もしくは激安で参加でき、そこで高額な本講座を売り込む手法です。

しかし私はこうした手法はあまり好きではありません。

いえ、この手法を否定しているわけではありません。

むしろ王道だと思いますし、多くの人に勧めたい方法です。

ただ、高額だと依存心の強い人が来ることもあり、顧客のケアを十分にしなければやはりクレームとなりやすいから、真摯に対応する必要がある。

でも自分はそういうのが面倒くさくて苦手。

だから利益は小さくてもいいので、それを積み上げる方が精神的にラク、というだけです。

話が脱線しましたが、賃貸併用住宅のセミナーを告知したらあっという間に2回分が満席になり、さらに2回追加したらまた満席。

「これはイケる!」と思ってまた2回分を増枠したのですが、これがからっきしダメで、どちらも集客ゼロ。

どうやら最初のメルマガで、興味がある人をすべて刈り取ってしまったようです。私のメルマガやブログの読者でマイホームに興味がある人は、そう多くないのかもしれません。

■で、どうする?

記事の新規購入は2023/03をもって終了しました