アメリカ人の「社会を生き抜く力」 『熱血!中村修二ゼミナール』夢のみつけ方(第23回)





夢をかなえる力(その2)

アメリカ人の「社会を生き抜く力」

夢をかなえる8つの力のうち、思考力の次に取りあげるのは「社会を生き抜く力」です。

生きて行くために不可欠なものが2つあります。1つはお金、もう1つは人間力だと思います。

アメリカでは小学校から株の取引きゲームを授業としてやっていますが、日本ではお金を儲けることはなんだか悪いことのように教えられます。金持ちは反社会的なことをした人で、立派な人は質素で清貧の生活をしている人です。

高校で商業科を出なければ簡単な簿記の知識もないまま大人になります。サラリーマンになった人は自分の手で税金を計算したことも払ったこともなく、税制の基本的な仕組みも分からずにいます。

世界には多様な民族がいてそれぞれに異なる価値観を持っていますが、その中で唯一の共通の価値がお金です。人間は言葉や文化が違ってもお金を通してお互いに交流が図れるのです。お金は生きて行く上で夢の次に大切なものだと思います。

人の役に立ちたいけど募金は嫌だ。道路は直してほしいし、治安はしっかり維持してほしいけど、税金は払いたくない。「人はお金ではなく愛だ」という人に限って偽善者だったり口先だけの評論家だったりします。

アメリカではお金持ちになることが夢です。たくさんお金を稼いだ人は他人が考えないような画期的な仕組みを創ったとか、リスキーな事業を手掛けて成功させたとか。そういうことを通して、多くの人を感動させたり、多くの人が幸せになることに貢献したとか。だから、業績の良い経営者には何億円もの役員報酬が与えられます。

日本の経営者はオーナーでもなければたいていは数千万円止まりです。こうした利益の再配分制度は格差社会を産み出す原因であると同時に、高額所得者は高額の納税者でもあり、彼らのおかげで行政サービスが提供されているのです。また、資産家になると学校や福祉施設に寄付をしたり、財団を創ってその運用資金で科学や芸術の振興に寄与する人も出て来ます。ノーベルがその一人です。

豪邸に住んでいる人もいますが、イギリスの貴族のお城に比べれば小さいし、贅沢をしていると言っても自分で稼いだお金でしていること、使ってくれれば世の中の景気も良くなるというのがお金の流れでありお金の役割なのです。

ぜひお金をたくさん稼いで多くの人を雇い、税金を納め、寄付をして下さい。日本では2人で1人の高齢者の年金や医療費を支える時代から、やがて1人が1人の老人を支えなくてはならない時代がやって来ます。その時、国の借金は1000兆円をはるかに越えているでしょう。お金の循環は社会の安定や幸せに直結しているのです。

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