先月のオフ会でお返事できなかった質問にお答えします。
「私はとてもねたみっぽく、ひがみっぽいです。
たとえば最初応援してる芸能人がいても、応援してる間に、なんでこの人だけ幸せでお金も稼げて幸福なんだと思ってしまい、ファンだったのにいつの間にかアンチになっててしまい批判してしまいます。
本当は好きで応援したいのに、うらやましくて、うらやましくてしかたないのです。
うさぎさん、ねたみっぽくひがみっぽい性格はどうすれば治るのか、アドバイスをお願いいたします。
ちなみに私が一番ねたんでひがんでしまうのは、お金持ちと結婚した女と、お金を稼いでる女にです」
妬みや僻みを克服する方法ですか……そんな方法があれば、私がご教授いただきたいです。
と、思わず答えてしまうほど、私も妬みと僻みの塊のような女です。
仲間ですね!(笑)
で、思うんですが、人間は基本的に妬みと僻みを断ち切れない生き物なんじゃないでしょうか。
何故なら我々は、他者と自分を比べずにはいられないからです。
他者との関係によって、はじめて我々は自分を外側から見ることができます。
そして、脳内で築き上げてきた自己像とのギャップに愕然とし、「私はいったいどんな人間なんだろう」という問いに何度も立ち返るのです。
もちろん、他者の評価が常に正しいとは限りませんので、そこは幾度となく軌道修正を強いられるわけですが。
そんなわけで、他者を鏡としなければ自己像を掴めない我々は、否応なく他者と自分を引き比べ、優越感を抱いたり劣等感に苛まれたりする日々を送るのです。
嫉妬も羨望も、憎悪も崇拝も、すべてそこから生まれます。
嫉妬と羨望はコインの裏表であり、羨ましいからこそ妬ましくなる。
あなたが芸能人に感じるアンビバレントな気持ちは、まさにこれですね。