女王様のご生還 VOL.119 中村うさぎ

引き続き、先日のメルマガオフ会に寄せられたご質問への回答です。



「学生時代からの親友が仕事で成功して、雑誌でインタビューを受けたり講演会もしたり本も出版したり、キラキラ活躍しています。

旦那とも離婚してシングルマザーとして子育ても頑張っています。

お金も手に入れとてもリッチな生活をしていて、親友が頑張っていたのを知っていたのでとても嬉しく思います。



ただ、仕事もお金も知名度も手に入れた親友がなぜか喜んでません。

それはメディアに親友が頻出するようになり、ネットで顔ぶすじゃんなどという容姿批判が始まったからです。



たしかに親友は美人ではありません。

ですが10キロダイエットして服もおしゃれして、メイク教室まで通って頑張って容姿を磨いたのに、ただのブスじゃんなどというコメントが多いからです。



うさぎさんに質問なんですが、女性がどんなに成功しても、でもブスじゃんというひとことで幸せになれないのでしょうか?

女性はどんなに成功しても、でもブスだよねのひとことで成功を喜べないのでしょうか?



うさぎさんはどう思いますか?」



あなたの言うとおり、世間には美貌以外で成功した女性に対して「でもブスじゃん」という侮蔑のひとことですべてを根こそぎひっくり返そうとする人たちがいます。

しかも、それを言うのが男なら「ああ、自分の領域を女に荒らされたくなくて、おまえの母ちゃんデベソ的な小学生並みの逆ギレしてるのね」とせせら笑えるのですが、それを言う人たちの中にかなりの数の同性が含まれているのが悲しいですねぇ。



男の場合、つるっぱげでテレビに出てきて「東大教授です」と言っても、「でもハゲじゃん」とは言われない。

もちろんそのハゲっぷりはネットでからかわれるでしょうが、ハゲだから東大教授の地位に意味がないとは誰も思わないのです。

ところが女性の場合、「でもブスだしデブだし、おまえがそんな地位にいても何の価値もねーよ」と言わんばかりの攻撃です。



これはやっぱり、「女の価値=性的商品価値」と、男女ともに心のどこかで信じているからでしょうね。

それはとても不公平だし、ばんばん反論していくべきだとは思いますが、人の心の奥底まで根を張った価値観はそうそう覆せるものではありません。



それにしても私は、こういう「でもブスじゃん」と同性の成功を嘲る人々の心理が気になって仕方ありません。

彼女たちは、なぜ、ブスが成功するのを許せないのでしょうか?

ていうか、そういう事を言う女性たちはみんな、他人の容姿をどうこう言えるほどの美人なのでしょうか?



違うと思います。

ブスじゃないかもしれないけど、たぶん美人ではありません。

おそらく、ブスでも美人でもない中間層だと思われます。

ではなぜ、中間層の女性たちはブスの成功が許せないのか?

自分より容姿の劣った女性が、美貌以外の才でのし上がるのを、どうして不快に思うのでしょうか?

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