「海外銀行口座開設」徹底攻略法!(上) ~日本人に海外の窓口は開かれるのか?~俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編 Vol.57

「海外銀行口座開設」徹底攻略法!(上)

~日本人に海外の窓口は開かれるのか?~

 こんばんは。俣野成敏です。

 最近、読んだある出版社のオンライン記事に、「50代の方が世帯主のご家庭で、貯蓄なしが3分の1」という衝撃の内容が書かれていました。しかし読み進めるうちに、「はて?」と感じること多数。記事の切り口は素晴らしいですし、いろいろな意見があって当然だとは思うのですが。

 たとえば一部を抜粋しますと、このように書かれています。

「3000万円の退職金があるなら半分は預金、半分をインデックス投信に回すことをお勧めします。それも一気にではなく、毎月少しずつ同じ金額で購入していきます。そうした投資方法を『ドル・コスト平均法』といい、損失が一時発生したとしても、長期にわたるトータルの利益でカバーしていくものです」

 そもそも、今時「退職金3000万円」が現実的なストーリーと言えるのでしょうか?当メルマガをお読みの方であれば、上記の文章に関する疑問点が最低3つは思い浮かぶと思いますが、いかがでしょう?

 そこで「投資家脳クイズ」です!

Q、上記の文章において、過去、当メルマガでお伝えしてきたことと照らし合わせて、疑問点を最低3つ挙げてください。

 あなたもぜひ、考えてみてくださいね。(正解は編集後記で!)



【Vol.57『海外銀行口座開設(上)』目次】

〔1〕イントロ: これで終わりか、それとも新たな憎悪の始まりなのか?

〔2〕本文:「海外銀行口座開設」徹底攻略法!(上)〜日本人に海外の窓口は開かれるのか?〜

1、年々開設が難しくなっている海外銀行口座

 ◎海外銀行口座開設を取り巻く環境の変化

 ◎徐々に狭まる税金の包囲網

2、なぜ今、“海外銀行口座”なのか?

 ◎海外口座を持つと何ができるのか?

 ◎海外投資を行う際には海外銀行口座が必要

 ◎仮想通貨の口座を海外投資で使えるのか?

3、海外口座は「隠すためのものじゃない」

★本日のワンポイントアドバイス☆★

 投資を行うに際し、災いをある程度、未然に防ぐための5項目

☆今週の宿題★☆

 投資を始める前に、現状を把握しよう

〔3〕次回予告(予定):「海外銀行口座開設」徹底攻略法!(下)〜日本人に海外の窓口は開かれるのか?〜

〔4〕今週のQ&Aコーナー:経歴はピカイチな社員が会社のお荷物に!欲しい人材を見抜くには?

〔5〕ニュースのビジネス的着眼点:GE(ゼネラル・エレクトリック)本当の強さの秘密とは?

〔6〕編集後記:クイズで投資家脳を活性化!(冒頭クイズの回答例です)



◆〔1〕イントロ:

 これで終わりか、それとも新たな憎悪の始まりなのか?

 さて。最近、毎週のようにテロのニュースを聞くようになっていますね。

 2017年6月22日のロイター通信の報道によると、イラク北部の都市・モスルを実効支配するイスラム過激派「イスラム国」(IS)は21日、同市旧市街にある歴史的な建造物、ヌーリ・モスクを爆破したということです。

ISが国家樹立を宣言したモスクを自ら爆破か

 2014年にISの指導者アブ・バクル・アル・バグダディが、一方的にイスラム国家の樹立を宣言した場所が、このモスクでした。今回、これを自ら爆破したのは「敗北を認めたからではないか」と憶測されています。しかしIS自身は「アメリカ軍によって爆破された」として、関与を否定しています。

 ISがイラクとシリアの両国にまたがるカリフ制国家の樹立を宣言してから3年。一時は両国土の半分近くを支配下におさめていたISですが、現在では追い詰められつつあるとされ、指導者のバグダディも最近、ロシアの空爆で死んだ可能性があると噂されています。

 しかし、これがテロとの闘いに終止符を打つとは限りません。かつて、イラクを「悪の枢軸」と呼んだアメリカは、「大量破壊兵器を隠している」としてイラクを攻撃し、サダム・フセイン元大統領は死刑になりました。けれどそれは、部族国家だったイラクの分裂を招き、かえって過激派組織の台頭を促す結果となりました。

 今回はどうでしょうか?果たしてこれで、世界のテロは減少するのでしょうか?いずれにしてもテロの嵐は、そう簡単には止みそうもありません。

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