「大副業時代のマネタイズ」(上)
~会社のブランドなしに自分で稼ぐ能力の磨き方~
こんばんは。俣野成敏です。
これまでは、「業務に支障をきたす」という理由で、日本の会社では一様に敬遠されてきた副業。しかし今では「副業で得た経験が本業にも活かされ、相乗効果を見込める」というので、ITなど一部の業界を中心に、かえって副業を歓迎する動きも出始めています。
以前、私が勤めていた会社にも、かつては副業禁止の規定がありました。ところが私が社内ベンチャーを立ち上げ、10年ほど籍を自分の会社に置いた後に、上級顧問として本社に戻ってみると、すでに就業規則から副業禁止規定がなくなっていました。
「いつまでも同じ常識は通用しない」ということが、ここからも言えるのではないでしょうか。
【Vol.65『マネタイズ(上)』目次】
〔1〕イントロ:「専門・特化型」のサラリーマンが事業を始める際の障壁になるものとは?
〔2〕本文:「大副業時代のマネタイズ」(上)〜会社のブランドなしに自分で稼ぐ能力の磨き方〜
1、マネタイズとは何か?
◎マネタイズとは「稼ぐ力」のこと
◎「商品が売れる」のには、必ずワケがある
2、小規模事業者が採るべき販売戦略
◎商売に“特効薬”はない
◎「自分のビジネスを始める」ためのマトリクスとは?
3、「稼ぐのは自分だ」という意識を持つ
★本日のワンポイントアドバイス☆★
☆今週の宿題★☆
副業を始めるための一歩を踏み出してみよう
〔3〕次回予告(予定):「大副業時代のマネタイズ」(中)〜会社のブランドなしに自分で稼ぐ能力の磨き方〜
〔4〕今週のQ&Aコーナー: 投資信託で損失!損切りするタイミングはいつがいい?
〔5〕ニュースのビジネス的着眼点: 仮想通貨はクレカと共存できるのか?
〔6〕編集後記: 「顧客を徹底的に差別しろ」ってどういうこと?
〔7〕今後の特集スケジュール: 2017年8月〜9月予定
◆〔1〕イントロ:
「専門・特化型」のサラリーマンが事業を始める際の障壁になるものとは?
当メルマガのVol.60、61で、読者の方との電話コンサルを特集記事にしました。その際、取材したどの方も異口同音におっしゃっていたのが「副業をしたいけれど、何をしたらいいのかわからない」ということでした。
サラリーマンとは、もともと分業制です。たとえば営業・受注・アフターフォロー・経理・人事・・・といった具合に、それぞれが専任の仕事をしています。「業務のある一部分に特化した仕事をしている」というのがサラリーマンの強みである反面、「仕事の全体像をつかみにくい」という弱みも持っています。
ですから「自分でビジネスを始めよう」と思った時に、戸惑うのはむしろ当然と言えるでしょう。普段、やっていること以外のことをやろうとしているのですから。それこそ「副業の第一歩」だと言うこともできます。今まで慣れ親しんだ環境から外へ出ようとすれば、世間の冷たい風にさらされることもあるかもしれません。
ここでたいてい、「商材がない」「何が売れるのかわからない」「技術力に不安がある」「知り合いの中に成功モデルがいない」「家族が」「時間が」といった、さまざまな要因があなたの行く手を阻むことになります。多くの人は、自分の名前の前に社名がつかないことが、いかに大変なことかを知ることになるでしょう。しかし、それもまた大切な一歩ではあります。
こうした障壁を乗り越えて、売れるビジネスを築くにはどうすればいいのでしょうか?