FX・CFD戦略で迷走しています。。~午堂登紀雄の「フリーキャピタリスト入門」

悩みを消し去る方法

・ひとりでいると考え過ぎるという人は、考えが狭まっているだけ

孤独力の低い人の中には、ひとりでじっとしていると、余計なことを考えすぎてしまうという人がいます。

しかし彼らの言う考え過ぎるというのは、実は考えているわけではありません。ひとつのことにこだわり、そこをぐるぐる回っているだけ。あることが頭の中で繰り返されているだけで、自分の声に向き合っているわけではない。ただ「思い出している」状態に過ぎないのです。

そんな状態ですから、解決策やほかの道を考えることができません。その思考にこだわるあまり、もう打つ手がない、どうしようもない、と悲観的になってしまいやすいのです。

「あれこれ考え過ぎて落ち込む」という人もこのタイプで、いくらほかの選択肢があっても、そこには目もくれず、ただ自分の考えにしがみつく。だから発展的な未来が描けないのです。

そしてこれは、多くの人が直面するであろう「悩み」についても当てはまります。

・悩みとは、自分のことをきちんと考えていない人

たとえば、「就職や転職の悩み」「恋愛や結婚の悩み」「子育ての悩み」「人間関係の悩み」などというのは、よくある典型的な悩みでしょう。

そのとき、孤独力の低い人は「どうしたらいいかわからない」と混乱しがちです。しかしこれもやはり、本当は彼らは考えていない。自分の問題や周囲との人間関係について、自分できちんと考えていないということであり、思考停止しているのです。

そもそも悩みとういうのは、人に何かしてもらって解決するのではなく、自分で考えながらひとるひとつ乗り越えていくものです。他人がからむ問題でも、他人は変えられないから、自分の関わり方や心の持ち方を変えようとするはずです。

そして、本当に「考える」というのは、判断や行動につながるものです。「自分はこれでいいと思う」「自分はこうしよう」という結論に辿り着く思考が考えるということであり、壊れたレコードのように同じ悩みがぐるぐる回るのは、視野がせばまっているだけです。

考えていないから、応用が利かない。いつも同じところで腹を立てたり落ち込んだり不安になったり、疲れるということの繰り返し。学習能力がないとはこのことで、その場その場で経験したことを、未来に活かせていないわけです。

こうした習慣は人生の全方位に影響を与え、だからたとえば、いつも同じ失敗をしている、いつも同じようなダメ異性にひっかかるという人がいますが、クヨクヨ悩むだけで終わっているからです。

仮に嫉妬した、ムカついた、という感情が湧いたとしても、そのときの出来事をどれだけ素直に受け止め、それを発展的に編集し、次への反応や行動を考えるという蓄積が、その人の「人間としての性能」を決めていきます。

しかし、自分に対して言い訳をするとか他人のせいにするとかで、本当の自分の思いから目をそらし、自分の都合の良いように解釈してしまうと、本当の自分との間にズレが生じます。

するとどんなに経験の記憶をたどっても、本当の自分にはたどり着けないから、経験が応用できません。なぜなら自分の本心ではないからです。

だから永遠に自分に自信を持つことができず、また悩むということの繰り返しになります。

こういう人は、自分に対する素直さが足りていないということ。自分に正直でないということです。

だから、ちょっとしたことでもひとりになって、自分の感情とその発端となった出来事を振り返り、自分の感情を素直に受け止め、次からの自分の行動をどうすれば未来への発展的な応用ができるか考える作業が必要です。

もし同じ思考のループに陥ってるなと感じたり、どうしていいかわからず思考を放棄したくなったときは、いったん思考のスイッチを切って、「本当は自分はどうしたいのか?」「どういう状況なればいいのか?そのためにはどんな方法があるか?」にフォーカスすることです。頭の中だけだとスイッチオフが難しいという場合は、ノートに書き出してみるのもひとつの手です。

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