【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】さつき食堂

さつき食堂@関根にて、もち入ラーメン。

同店は、JR米沢駅の隣駅「JR関根駅」の目の前に佇むが、関根駅の1日当たりの乗降客数は、わずか10数名程度。

しかも、約3時間に1回しか電車が停まらない。公共交通機関の利用者にとっては極めてハードルの高い店舗だ。

ただ、ひとたび足を運べば、至福の時間が待ち受ける。

私は「もち入ラーメン」をオーダーさせていただいたが、ひと口啜った瞬間、身体中に鳥肌が立つ感覚をまざまざと実感。

醤油ダレに由来する微かな酸味が、実に趣深い。

卓上に「醤油ダレ」が置かれており、タレの風味だけを味わうことが可能だが、濃密なうま味と、うま味の後にジワリと押し寄せる酸味の「二層櫓」のような構成には、感嘆せざるを得ない。

啜りやすさを考えて短めに切り揃えられた縮れ麺も「このスープにしてこの麺あり」と言うべき名品。

トッピングとしてスープに浮かべられた2個の餅も、スープの熱を吸って絶妙な柔らかさに。

食べ始めから食べ終わりまで食べ手をワクワクさせてくれる、超オススメの1杯だ。