アマゾンのホールフーズ買収に見る野望
【アマゾンのホールフーズ買収完了】
米アマゾンが6月に発表した、大手食料品スーパーチェーンの、ホールフーズマーケットの買収が8月28日に完了した。
その翌日、さっそく目に飛び込んできたのは、ロサンゼルス在住の、尊敬する経営コンサルタントの方の、「アマゾン買収完了直後の、ホールフーズマーケット、店頭では多くの生鮮食品が大幅に値下げしています」というフェイスブックの投稿だった。
「さすがに情報が速いな」と思いつつ、新聞やニュースで調べてみると、多様な見解が語られている。中でも多いのは、「もともと、いいものだが価格は高めと知覚されていた、ホールフーズマーケットが価格を下げた」という論調。8月30日の日本経済新聞の記事によると、ホールフーズマーケットでは、一部の生鮮食品を値下げし、リンゴ33%、バナナ30%、最大で43%の値下げがあったとのこと。
これにより、ホールフーズマーケットでの、生鮮食品の価格が他社の価格水準と拮抗するものだ、と認識されるとなると、現在米国食品スーパーの内の1~2%のシェアしかないホールフーズが、他社のシェアをくう、という予測がされている。