「大副業時代のマネタイズ」(中)~会社のブランドなしに自分で稼ぐ能力の磨き方~俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編 Vol.66

「大副業時代のマネタイズ」(中)

~会社のブランドなしに自分で稼ぐ能力の磨き方~

 こんばんは。俣野成敏です。

 かつては「高学歴→上場企業勤務→定年退職・年金支給」が昭和の典型的な勝ちパターンでした。しかし、今では世界に名だたる企業ですら倒産の危機に追い込まれる時代です。企業・国ともに余裕がなくなり、退職金や年金を支給するのも難しくなっています。

 現在は、高学歴が必ずしも高給を約束するものではなくなりつつあります。もともと現在の学校教育とは、優秀なサラリーマンを養成することが主な目的です。基礎学力をつけることは大切ですが、結局、学校教育で学んでいることとはすべて「過去に解いた問題に対する答え」に過ぎません。

 学校で教えられることの中には「言われたことに従う」「どの科目でも分け隔てなく平均点を取ることを求められる」「与えられることに慣らされる」といったことが含まれており、これらはみな、優秀なサラリーマンに必要とされる能力です。突出したサラリーマンになりたければ、過去ではなく未来を予測する力が必要です。



【Vol.66『マネタイズ(中)』目次】

〔1〕イントロ:「変化の波を見逃すな!」

〔2〕本文:「大副業時代のマネタイズ」(中)〜会社のブランドなしに自分で稼ぐ能力の磨き方〜

1、目指す目的のために今、何をすべきなのか?

 ◎「売れる」カギはセールスより前にある

 ◎安易な副業を選択すると、余計に苦しくなる

2、実践!マネタイズ

 ◎市場とニーズを見極める

 ◎商品が売れるまでのプロセスをつくる

3、自分の顧客はどこにいるのか?

★本日のワンポイントアドバイス☆★

☆今週の宿題★☆

 自分のビジネスについて考える時間を持ってみよう

〔3〕次回予告(予定):「大副業時代のマネタイズ」(下)〜会社のブランドなしに自分で稼ぐ能力の磨き方〜

〔4〕今週のQ&Aコーナー:「ビットコイン」と「ビットコインを使った投資」は別モノなので注意!

〔5〕編集後記: ライザップの成功の秘密に迫る!

〔6〕今後の特集スケジュール: 2017年9月〜10月予定



◆〔1〕イントロ:

「変化の波を見逃すな!」

 先週、Vol.65「マネタズ(上)」で、マネタイズとはマーケティングからセールスまでを含んだ「商品が売れるまでの一連のプロセスのこと」だという話をしました。今も昔も、ユーザーに自社ブランドを知ってもらうのは簡単ではありません。特にインターネットが出てくる前は、テレビや雑誌などといったマスコミを通じて広める以外に方法がありませんでした。

 長年、マスコミを抑えてきたメディア企業は総じて高給で知られています。東洋経済の「平均年収『全国トップ500社』最新ランキング」の記事によれば、TBSホールディングスが9位・1490万円、フジ・メディア・ホールディングスが12位・1430万円、日本テレビホールディングスが13位・1427万円と、依然高い水準を誇っています。

 企業がそれだけの給料を社員に支払えるということは、それ以上に支払うサービス利用者がいる、ということを意味します。最近はインターネットに侵食されつつあるとはいえ、まだまだ多くの企業が「マスメディアによる告知法は有効だ」と考えている証拠だと言えるでしょう。とはいえ、それも変わりつつあります。先ほどの東洋経済の記事でも、マスコミの平均年収は下落傾向にあることを伝えています。

平均年収「全国トップ500社」最新ランキング

 総務省が発表している「平成28年版情報通信白書」によれば、2015年末のインターネット利用者数(調査対象6歳以上)は1億46万人となり、人口に対する普及率は83%に達したとあります。そのうち7割以上が「最低1日1回以上は利用している」と回答しています。インターネットでもっとも多い利用目的とは「電子メールの送受信」であり、以下「地図、交通情報」「天気予報」が各年齢層で利用率が5割を超えている、ということです。

 さらにSNSの登場によって、人々は他人とつながり、コミュニケーションを取ることが容易になりました。上記の情報白書によると、人々が「コミュニケーション」「情報」「コミュニティづくり」などを目的にSNSを使用している様子が伺えます。

 かつては学校や企業、国、メディアなどから情報を与えられる一方だった人たちが、自らも情報を発信し、ネットワークを形成することが可能な時代へと変化しました。

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