
「TOEFLとの格闘」 ハーバード留学記VOL.2 山口真由
1. 点数が伸びないさて、先ほど3月のTOEFLのテストでは82点だったと書いた。それは確かにいい点数ではないけれど、私自身は、さほど心配していなかった。だって、アプリケーションは来年の1月くらいなんだから、1年以上の時間がある。そう思っていたのである。TOEFLの勉強には身が入らなかった。もともと、私は社会や理科といった暗記科目が大の得意。「絶対領域」である社会や理科に対して、...
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1. 点数が伸びないさて、先ほど3月のTOEFLのテストでは82点だったと書いた。それは確かにいい点数ではないけれど、私自身は、さほど心配していなかった。だって、アプリケーションは来年の1月くらいなんだから、1年以上の時間がある。そう思っていたのである。TOEFLの勉強には身が入らなかった。もともと、私は社会や理科といった暗記科目が大の得意。「絶対領域」である社会や理科に対して、...
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前回の記事では、私の初めてのレポートについてテーマ選びまでを聞いていただいた。今回の記事では英作文の書き方について見ていきたい。 重要なのは視点、構成、そして熱意の三つだろう。まず、視点:これについては、アメリカ人の大好きな二項対立的な視点を取り入れること。アメリカ人がなぜ二項対立が好きかについてはvol.13以降、散々考えてきたのでご参照いただきたい。この二項対立の視点には物事を単純化し...
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これからは、ハーバードの授業について書いていきたいと思う。私にとっての最初の授業はエリザベス・バーソレッテ教授のファミリー・ロー。はじめはやや難しく思えた授業が、私はそのうち大好きになった。そして私は、この授業を通してアメリカの「二項対立」的な考え方を学んだのだ。 私の先生であるエリザベス・バーソレッテは、子どもの権利を重視して、生みの親が機能しない場合には、新しい親(=養親)...
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テキサスで見つけた「日本庭園」という名のイングリッシュ・ガーデン風苔むした庭 留学で出会ったクラスメイトたちについての連続エッセイは、とりあえずは、ここで終わりにしようと思う。最後を飾るのはレイチェル・アリス。彼女はイギリスから来たオックスフォード出身の26歳だった。彼女は私たちがイメージするイギリスのインテリにぴったり当てはまる。まず、紅茶が好きなイギリス人。さらに、超がつくほ...
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前回は、ジャネット・ハリーというロックスターから学んだFeminist Legal Theoryについて書いた。 フェミニズムの一派にはブラック・フェミニズムというのがあり、とにかくフェミニズムなんて、女であること以外、不自由なんて何一つない白人中産階級の道楽だと批判したのだ。 そのブラック・フェミニズムの旗手にパトリシア・ウィリアムズとレジーナ・オースティンという二人の女性が...
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留学で出会ったクラスメイトたちについて述べていくこの企画。香港から来た美少女・シャロンに続いて登場していただくのは、シンガポールから来た無敵のエリート・ウェンディである。彼女はシンガポールの英才教育の賜物である。オックスフォードの医学部を卒業してから、ハーバード・ロースクールに入学してきた彼女は、医学と法学について世界のトップクラスの教育を受けたわけである。 エリートが多いハー...
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さて、今日は留学で誰もが通る関門。英語ができないことによるみじめな経験を書いてみたい。留学は楽しかったし、クラスメイトはだいたいいい人だった。だけれど、いやなことが全くなかったわけではないではないのである。当然のことだろう。文化も違う上に、言葉も話すことができない、そういう空間に住むことになって、嫌な思いをしないほうがおかしいだろう。 だけれど、こういう悲しい思いをきっかけに...
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「自己紹介すらできない日々からのスタート」 mineに参加させていただくことになり、ありがとうございます!私が誰かってよく分からない方もいらっしゃると思うので、まずは簡単に自己紹介から。自分の自己紹介は苦手なので、プロフィール読み上げ風に。「東京大学を首席で卒業し、在学中に弁護士試験と国家公務員試験に合格。卒業後は財務省に勤務し、その後、弁護士に転じる。2015年8月からハーバード...
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今日のテーマはパーソナル・ステイトメント。留学を考えていない方にも、パーソナル・ステイトメントを書いてみることは、絶対的なお勧め。留学というその時々の目標を超えて、「自分」という人間を見直す機会になる。1. そして、最後のパーソナルステイトメント先日まで、バタバタの留学準備を書いていたが、最後に、残してしまっていたパーソナル・ステイトメントに取り掛かる。パーソナル・ステイメントと...
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さて、前回まではブラック・フェミニズムについて書いてきた。今回は、文章の書き方についてもうひとつの典型的なパターンを書いていきたい。 以前、文章の書き方のポイントとして、次のように書いた。<視点>二項対立<構成>とにかく3つ事例・理由を挙げる この3つの事例なり、理由なりを挙げるというのは、とてもクラシックなスタイルである。 ところが、どうしても3つの事例なり、理由なりが見つか...
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