【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】らーめん家一歩

らーめん家一歩@浜田山にて、博多らーめん。

ラーメンフリーク駆け出しの頃以来の訪問。

ロケーションは必ずしも至便でないにもかかわらず、10数年の歳月を経ても、未だに店の前には行列が連なる。本物の人気店とは、こういう店のことを言うのかもしれない。

こちらの『らーめん家一歩』は、ある意味、接客が丁寧過ぎるがゆえに、待ち時間が長いことで有名。

店側が食べ手を迎え入れる準備が完璧に整わない限り、客は店内に入店できないのだ。

が、そのことに不満を抱いていそうなお客さんは、私が見る限りではひとりもいない。

それどころが、私以外の殆どの者はリピーターのようで、気軽に女将さんと言葉を交わしていた。

「博多らーめん」をオーダー。

待つこと10分強。ようやくラーメンが登場!

口内でうま味がふわりと膨らむ豚骨スープは、雑味など皆無。

淡い余韻を喉元に残すタレの味わいは独特で、必ずしも濃厚でないにもかかわらず、食べ手に鮮烈な印象を焼き付ける。

都内で九州豚骨を提供する店は多いが、この味わいが出せるのは同店だけだと思う。

口の中でうま味が縷々移り変わる複層的な味構成を博多豚骨系で演出するのは、余程のセンスがなければ困難だ。

麺の茹で加減も、非の打ち所なし。

デフォルトでもやや硬め。博多豚骨らしい硬さを保持できており、スープとの相性も抜群だ。

瞬時に完食。ごちそうさまでした!