SNSで勝手にシェアはマナー違反。結婚式、披露宴に臨むときの心得

一昔前は結婚式というと「ジューンブライド」のイメージから6月に多く行われる傾向がありましたが、最近は6月の梅雨時期を避け、10月、11月に結婚式を行うオータムウェディングに人気が集まっています。

そこで今回はこれからの時期に注意してほしい結婚式でのマナーについて気を付けたいポイントをご紹介いたします。

特に最近増えている結婚式の様子をSNSでシェアする時のマナーについても触れていますので結婚式前にはぜひご確認ください。

招待状の返信で気を付けること

招待状がきたら、なるべく早く返事をすることです。昔は、断る場合は、スグに欠席の返事を出すのは失礼と言われていました。現代は、行けないことが分かった場合には、スグにその旨、伝えた方が親切です。理由は、主催者は招待したい人を厳選します。もしも出席できない人がいた場合、誰かほかの人を呼びたいと思っているからです。

電話やメールで「折角お招きいただきましたのに、海外出張が入っておりまして、本当に残念です」というように残念な気持ちを伝えるとよいです。法事など弔事と重なった時は、ファジーに「よんどころない事情で・・」など書くとよいでしょう。

返信のマナー

表書きの「○○行」の行を二本斜め線で消して、様を書き添えます。

裏の書き方は、一字は二本斜め線で消し、二字以上は、二本平行線で消します。

出席の場合、御出席の「御」を二本斜め線で消して、丸で囲みその下に「御結婚おめでとうございます。喜んで出席させていただきます。晴れの日までお身体おいといください」など受け取った人の気持ちになって書き添えます。

御住所の「御」と御芳名の「御芳」も消します。

服装

男性は、ブラックスーツにシルバーグレイのネクタイをします。白いネクタイではありません。ダブルでもシングルでもどちらでもOkです。ブラックスーツは、昼夜着ることが出来ます。クロスタイでもおしゃれです。

昼の男性の正装は、モーニングですが主催者が着ることが多いので、遠慮します。男性の昼の準礼装は、デレクターズスーツです。ホテルの支配人が着ているものですブラックスーツは、略礼装になります。

夜の男性の正礼装は、燕尾服(ホワイトタイ)またはタキシード(ブラックタイ)です。

夜って何時からというとアフターファイブ、またはアフターシックスと言われています。例えば披露宴の始まる時間が16時から18時半としたら昼、夜どちらの服装でもよいのです。

ブラックスーツは、昼夜着られる服装です。

女性は、昼の正装はなるべく肌を見せないルールになっています。夏でもお袖があり、衿のあきの少ないものをきます。反対に夜は、肌の見せるのがルールなので袖のない胸のあいたものでよいのです。若い女性は、昼に肌の露出が多いのを着るので、ショールなので隠していますが、出来たら上からボレロなど羽織った方が良いのです。市販されているドレスが夜用が多いのでお洋服を選ばれるのに苦労なさるようです。

スタイルは、ワンピース・アンサンブル・ツーピースの順で格が下がってきます。

お祝い

当日、ご祝儀を受付で出される方がほとんどですが、実はあれはマナー違反です。理由は、当日ご祝儀を頂いても、披露宴の清算は終わっていることが多いので役に立ちません。頂いたご祝儀の額が多いので管理に気を使わなければなりません。もって帰るのも大変気を使います。何よりも祝い事は、悲しみ事と違って前もって分かっていることなので、前もってご祝儀を渡すことがルールです。お葬式は、ある日突然ですから当日、香典をお持ちするのです。祝い事も悲しみ事も一緒にしてしまうのが現代のようです。意味を伝えていきたいですね。

金額は、昔は月収の5%でした。身の丈に合ったお金の使い方だったのですが、今は、皆さん3万円と言う方が多いかと思います。お友達同士でいくらにしましょう・・・と決めておくとよいと思います。昔から日本では、「奇数吉偶数凶」と言われ2万円は、偶数なのでNGになっていましたが、0が付くと皆、数字は偶数になるのでお金には、適用できないと思います。4万とかは避けた方がよいと思いますが、身の丈に合ったお付き合いが大事だと思います。10万円もらったらその方には、何か祝い事があった時、10万円を上げなくてはならないので、多くあげればよいことではないのです。

当日

会場には30分前には、着きたいものです。理由は、身だしなみを整えるのと化粧室を使って用を足して手を綺麗にして席に着きたいからです。テーブルマナーでは、おしぼりが出ませんので手を洗っておかないと汚い手でパンを持たなくてはいけなくなります。

大きな荷物はクロークに預けます。

前もって御祝儀を渡しているときは、受付では、芳名帳に名前だけを記入します。「本日は、おめでとうございます。新郎の友人の岩下宣子です」と祝言を言って、名乗ればよいのです。

控室で・会場で

参加する以上は、二人の晴れの日を盛り立ててあげようという気持ちで出席することが大事だと思います。

控室でも、黙っていないで隣に座った方とお互いに自己紹介をしましょう。新郎新婦の縁で

集まった人たちです。談笑ができるとスマートです。話題は、新郎新婦のことでよいのです。

会場では、スマホはテーブルの上には出さないようにましょう。写真は、司会の人がOKが出たときには、よいでしょうが、音もしますのでスマホの写真は、遠慮した方が良いようです。プロのカメラマンがいますので、あまり席を立ってとるようなことはなさらないようにした方が良いと思います。

SNSにアップするタイミングは、やはり本人たちの許しが出たときだと思います。勝手にアップしないようにしたいものです。

お開きになったら、名札とメニューカードは、折角主催者が用意してくださったものですからもらって帰ります。

お見送りしてくださった主催者に、一言感想やお礼を言って帰れればよい招待客です。