麺屋MANI@本川越にて、ラーメン(黒)。
東武東上線森林公園駅を代表する実力店にして、関東圏における熊本ラーメンの名店のひとつに数えられる「育元」。
「育元」は、私が初めて『ラーメンマップ埼玉』の特集コーナーの枠をいただいた際に取材をお願いしたことがある、思い出深い1軒だ。
こちらの「麺屋MANI」の店主は、そんな「育元」で6年間にわたり店長を務め上げた後、待望の独立を果たした猛者。
店舗の場所は本川越駅から徒歩10分程度。鴻巣に移転する前の「麺屋ひな多」があった場所だ。
店主が「育元」のご出身ということで、熊本ラーメン(ラーメン黒)を注文させていただいた。
オーダーしてから3分と経たない内にラーメンが登場。
豚骨ベースのスープに粗さは感じず、マー油のうま味も実にキメ細やか。
テイストはよく似ているものの、荒々しさが持ち味のひとつだった修業元と較べれば、今風っぽい印象を受ける。
ソツがなく丁寧な味付けで、マー油を含めスープの水準も高い。
個人的にはもう少しパンチがあっても良いような気もするが、そこのところは好みの問題だろう。
いずれにしても、これまで川越エリアに存在しなかった熊本ラーメンの店が誕生したことは、喜ばしい限りだ。
最近、淡麗系のラーメンも商品化されたようで、修業元の味のみに頼らない姿勢にも好感が持てる。同店の今後の展開が実に楽しみだ。