【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】麺屋さすけ

麺屋さすけ@掛川にて、掛川ブラック。

言わずと知れた、静岡県掛川市随一の人気店。

ロケーションは、JR掛川駅から徒歩10分強。

都内の23区内にある店舗等と較べれば、駅からの距離はやや遠めかも知れないが、結論から申し上げれば、足を運ぶ価値は十分にある。

数多くの固定ファンがつくのも納得のクオリティの高さだ。

メニューは現在、朝・昼・晩という時間帯によって、3種類の味を作り分けている。いわゆる三毛作営業を敢行するという、神業っぷり。

私が同店に足を運んだのは、夜の部開始早々。

この時間帯は「掛川ブラック」という、スープの色合いが漆黒に近い醤油ベースの1杯を提供されていたので、そちらをオーダーさせていただいた。

出汁のうま味とコクが、甘辛いカエシを絶妙な塩梅で際立たせている。

ブラック系のラーメンは見た目とは裏腹に、うまみがモッサリとボヤけてしまうものが多い。

そんな中、ここまで、うま味の粋のみを的確に切り出し、スープに斬れ味の鋭さを持たせることができる店舗は、日本全国を見渡しても、なかなか存在しない。

率直に申し上げて、事前の想定を大きく上回る1杯であり、不覚にも、人目も憚らず「美味い!」と声を上げそうになってしまった。

無我夢中で食べ進め、一気にスープまで完飲。

味の差別化が難しいブラックでここまで個性的な味を構築することができるのであれば、きっと、他の時間帯のラーメンも美味いんだろうな。

お世辞抜きで、他の時間帯に提供されるラーメンも戴きたくなってしまった。

お客さんのお話を聞いていると、ファンの方々の中には、1日に3度足を運び、メニューをオールコンプする熱狂的なマニアもいらっしゃるそうだ。

そんな方々の気持ちが、十分理解できるような気がした。それほどハイレベルな1杯だ。