【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】麺屋ブルーズ

麺屋ブルーズ@富士宮にて、白そば&ぞうすい飯。

2016年4月、ご当地B級グルメ「富士宮やきそば」で名を馳せる富士宮市にオープン。

その後、瞬く間に静岡県東部のラーメンシーンに一大旋風を巻き起こした実力店が、こちらの『麺屋ブルーズ』だ。

店舗のロケーションは、JR富士宮駅から徒歩8分程度。

洋食店を彷彿とさせるオシャレな店構え。

暖簾と看板がなければ、ほぼ間違いなくラーメン店だと思われないようなモダンな外観は、訪問客を選ばないだろうなあ。

夜の部がオープンする直前まで富士宮市をブラブラと散策。

あいにく、この日の空模様は曇天で富士山が視界に入ることはなかったが、それでも凛としたオーラを漂わせる富士宮の市街地。機会があれば、ゆっくりと観光で訪れたいと思ってしまった次第だ。

さて、そうこうしている間に時刻は17時30分となり、同店の夜の部が始動。

店内もやはり、センスを感じさせるオシャレな空間。

基本メニューである「白そば」と、定番サイドメニューである「ぞうすい飯」を注文することにした。

注文を受けた店主さんのオペレーションは無駄がなく機敏。待ち時間5分強で注文の品が完成。

ラーメンは店主がカウンター越しに、サイドメニューはスタッフがサイドから手渡すことになっている模様。どうやら、カウンターから視認できる厨房スペースは、店主がラーメンを創作するための場所とされているようだ。

狭い厨房を効果的に活用した、見事な連携プレイ。「なるほどな」と感心させられる。

颯爽と登場した「白そば」。

まずはスープをひと口啜り、じっくりと味わってみた。

白醤油&いしるを駆使したスープは、うま味、甘みともにこの上なく豊か。とりわけ、ふわりと優しく膨らむ甘みのクオリティは、思わず頬が落ちそうになるほど高い。

カドのない円やかな味わいでありながら、啜る度に口元に明瞭な余韻を刻む。

ふと、味の系統が、瀬戸内エリアの一流店で提供されるラーメンと似ていることに気が付いた。言い方を変えれば、手を抜かずにしっかりと出汁を造っているということだ。

地元の製麺所に特注したという麺の食感も、独特で趣深い。

締めの「ぞうすい飯」も、もちろん美味しくないはずがなく、瞬殺に近い勢いで完食。

ごちそうさまでした!

美味いことは当然の前提として、プラス、同店ならではの個性も感じられる優良杯。

富士宮市に立ち寄られた際には是非、足を運んでみていただきたい。