個性を活かし抜くことが、片づく生き方の極意。〜グレイテストショーマンの考察より〜

片づけ心理という独自分野で活動をしながら思うことが今日のテーマ。個性を活かし抜くことが、片づく生き方の極意であるということ。

あなたはグレイテストショーマンという映画を見ただろうか。

何を隠そうぼくはこの映画を劇場で、11回も見ている。

そもそも、映画館で映画を見るという習慣がなかったぼくが11回も足を運ぶことになるとは奇跡的なことかもしれない。あまりに多く足を運ぶようになったので東宝のシネマイレージカードを作ったほどだ。

それほど感動した映画だったということなのだが、この物語は実在したサーカスの生みの親とも言われている、P.T.バーナムが主人公となっている。

人種や見た目に関係なく、障害者や奇形児と言われるような人たちも、それぞれが自分らしく輝けるような場を作っていったのが、サーカスの原型。と、かなり良いように書いているが、実際のところはぼくは知らない。あくまでこれは、映画の話の中での個人的な解釈である。

そんな中で、この物語にぼくが感動した理由は、仕事を通してたくさんの人々の生き方を垣間見てきたからである。片づけという問題の背景には、その人の生き方、生き様がキーワードになるからだ。

世の中にはもう、無数の片づけ本が存在している。そして、次から次へと、新たなノウハウも誕生し続けているのが片づけ業界だ。それだけ活気がある業界だからこそ、普通に考えると片づけの悩みはどんどん減っているはずである。でも、実際はそうではないのが実情なのだ。

ゴミ屋敷問題などは、昨今で増え続けている。それだけではなく、綺麗好きの悩みも増え続けているのが現状だ。それらを現場で実際に感じ続けてきたからこそ、「片づけをすれば幸せになれる」というような、端的な片づけ神話は、もう崩壊していると言って良いだろう。

そんな中で、直接的に片づけをしなくても、「結果的に片づくようになった」という人を、ぼくは数多く見てきた。

そうなっていった理由がまさに、今日のテーマである。片づけ云々を考える前に、自分の個性を活かすことを考えていったからだ。

片づかない人たちの生き方を紐解くと、自分に向いていないことや、自分の特性に合っていない仕事をしている人が、なんとも多いことに気づかされる。だからこそだが、それを止めて本来の自分にあったことをすれば、生き方がシンプルになるのだ。

嫌なことを、やりたくないことを、やれされている。そんな気持ちで、未来が発展し続けることはありえないと、誰もが理解できるのではないだろうか。

好きなことを、やりたいことを、自らの意思で行動する。そんな境地でいる人は、どんどんクリエイティブかつ、勢いある行動しながら人生を切り開いていくものである。

そういった意味で、映画「グレイテストショーマン」は、根本的な生き方レベルで人生を整えるためにも、非常に参考になる映画だと思いながら、足繁く映画館に通って見まくっていたのだ。

個性を活かし抜くためには、自分の価値を、自分で理解する必要がある。

そういった観点で片づけを考察するならば、自分を正確に理解することから、片づく生き方は始まっていくということになる。

グレイテストショーマンは、ロングヒットとなり、まだ映画館で上映しているところもあるだろう。人のいいなりで生きるのではなく、個性を爆発させた生き方をしたい人には、とてもお勧めな映画だ。ぼくは最初見たときは、冒頭から終始涙が止まらなかった。それほどストレートに感情に訴えかけられるような内容なのだ。

「みんな違うから、輝くんだ。」

だからこそ、人との違いをなくすのではなく、人との違いを活かせる生き方を、自分なりに模索しながら日々を過ごしていきたいものである。