【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】麺屋龍壽

麺屋龍壽@天竜川にて、芳醇中華そば塩鶏チャー丼セット。

店主・出塚氏は、都内の人気店『一燈』の出身。修業先で根気強く腕を磨き、2016年6月、故郷である浜松に凱旋。『麺屋龍壽』をオープンさせた。

かく言う私は、オープン時に出塚店主から開店のご案内をいただいていながら、ようやくこのタイミングで訪問。

店を開く1時間前に現地に到着し、ポールポジション(列の先頭)をゲット。

開店時刻の30分前頃から続々と客が集まり始め、オープン時には30名程度の大行列が形成されていた。

初訪問だったので、基本メニューと思しき「芳醇中華そば塩」を、サイドメニューとセットで注文。

列の先頭に並んでいたこともあり、注文から5分程度でメニューが眼前に到着した。

ひと言、これは美味い、美味過ぎる。

端的に申し上げて、凄まじくレベルが高い1杯だ!

鶏の滋味の深さ、芒洋と立ち上がる貝のうま味が尋常ではない。かと言って、イヤミはこれっぽっちもなく、絶妙の極みといった塩梅でピタリと適所に収まる。

スープに浮かぶ油まで香り高く、スープや麺と極上のハーモニーを奏でる。思わず鳥肌が立つ程のクオリティだ。

超一線級のラーメンは、努めてスープを飲み干そうとせずとも、食べ進める内にスープもなくなってしまうもの。『龍壽』の1杯も、その例に漏れず、気が付けば丼が空っぽに。

サイドメニューの「鶏チャー丼」も、サイドメニューとは思えないほどレベルが高い。

柔らかな鶏肉に激ウマソースをたっぷりと。箸を持つ手が止まらない。

結論。静岡県に関しては、未食の有名店を数軒残してはいるが、現状『龍壽』『ヤマシロ』『さすけ』あたりは、間違いなく県内の優良店ベスト5に入るものと思われる。

中でも『龍壽』の1杯の完成度の高さはずば抜けており、名店『藤堂』なき今、名実ともに静岡のトップランナーではないだろうか。

オープン時30名の行列が連なる程度で済んで、むしろラッキーと考えるべきなのかも知れない。万難を排してでも足を運ぶべき名店だ。