【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】鴻園

鴻園@戸田にて、素ソバ&餃子。

その存在を認識してから数年もの間、未食のまま積み残していた宿題店。

埼京線戸田駅から徒歩にして10分強程度のロケーション。住所は「蕨市」であるが、京浜東北線蕨駅からより、戸田駅からの方がはるかに近いので、訪問を予定されている方はご注意願いたい。

さて、こちらの『鴻園』は、安くて美味しいことで地元の方々からの評判も名高い、大衆中華料理店。

昼の部のオープン早々に満を持して足を運んだが、営業開始直後から続々と常連客の皆様方が御来店。人気の高さをまざまざと見せ付けられることになった。

時間帯にもよるかも知れないが、私が足を運んだ時間帯は、厨房は、店主お独りでのワンオペ状態。

前々から気になっていた「素ソバ」、そして、サイドメニューとして「餃子」を注文。

店主さんのオペレーションは実に熟れており、拝見していて寸分の無駄もない。

待ち時間7分程度で、注文の品が完成。

いずれの品も、見た瞬間から「これは絶品に違いない!」と直感させてくれる端整なビジュアル。

もちろん例外も多々あるが、概して、ビジュアルが良い食べものは、味も良かったりする場合が多いような気がする。

まずは、「素ソバ」のスープをひと口啜り、舌の上で転がしてみた。

上品、かつ、まろやかなタレの甘みに加え、鶏に由来する滋味がじわりと、味蕾を起点として同心円状に拡がってゆく。

タレの味わいを出汁が補完し、更に一段上のレベルへと押し上げているような印象。丼を鷲掴みにし、ゴクゴクと飲み干してしまいそうになる、素晴らしいスープだ。

麺もまた、絶品中の絶品。

素材そのものが上質であることはもちろん、太さ、茹で加減もまさにジャストな塩梅で、箸を手繰る手を止めることができないほど。

総じて、事前の予想を大きく上回るクオリティの高さを誇っており、店を後にした瞬間から、早くも次回の訪問予定を考えてしまった。

サイドメニューとしてオーダーした「餃子」も、肉汁が極めてジューシーな垂涎の味わい。

他のメニューも、きっと美味しいんだろうなあ。

次回は夕方以降に足を運び、麺メニュー以外も色々と味わってみよう。ごちそうさまでした!