【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】佐野らーめん湧(わく)

佐野らーめん湧(わく)@北戸田にて、佐野らーめん。

オープンは2016年。

昼営業時にラーメンを提供していた居酒屋『浦和の劇場漁三郎』の関連店。正確には、同店のラーメン部門が独立し、『湧』として店舗化されたという流れ。

ロケーションは、JR北戸田駅と同蕨駅のほぼ中間地点付近(やや北戸田寄り)。

いずれの駅からも2km近くの距離があり、アクセスするには徒歩で20分程度の時間は要する。「中山道・蕨宿」の面影が偲ばれる趣深い街並みを望みながらアプローチできる、蕨駅からのルートがオススメかな。

私は、JR北戸田駅から徒歩でアクセス。

同店は屋号が示すとおり、栃木県佐野市のご当地麺・佐野ラーメンを提供。厳密にはそれ以外の麺メニューも数多く手掛けるが、基本メニューが「佐野らーめん」という位置付け。

初訪問だったこともあり、迷うことなく「佐野らーめん」をチョイスした。

券売機で食券を購入してから約5分程度で、注文の品が完成。

まずは、スープをひと口。

うん、これは美味い!想像していた水準を大きく凌駕する完成度の高さだ。

豚に6種類の魚介素材と合わせて創られたスープは、素材のうま味が五臓六腑に沁みわたるような、滋味深き味わい。

一般的に魚介素材を積極的に出汁に採用する「佐野ラーメン」は珍しい(通常は鶏豚が中心)が、魚介素材が加わることにより、舌上でうま味が変化する独特の食味になっている点も、中々面白い。

佐野ラーメンの「お約束」のひとつとして知られる「淡め」のカエシも、出汁由来のうま味を際立たせるのにひと役買っている。

合わせる麺の処理も巧み。

さすがに青竹打ちではないとは思うが、食感に適度なメリハリのある自家製平打ち麺は、スープとの相性も上々で、かなりの好印象。

チャーシュー、メンマ等のトッピング類の出来映えも良好で、文句の付けようなし。

営業時間は22時まで。

佐野ラーメンが食べられる店としてはかなり遅い時間帯まで営業している点も、大きな加点ポイント。

気が付けば完食。うん、非常に美味かった。ごちそうさまでした!