【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】房州華乃蔵

房州華乃蔵@千歳にて、らーめんしお&あぶらめん(辛味あり)。

レギュラーメニューである「らーめん」「あぶらめん」の麺を全粒粉麺にチェンジしたのは、昨年秋のこと。

創業1995年と、開業されてから20年を超える『華乃蔵』だが、店主である大澤氏は、未だ、より良いものを作ろうと試行錯誤を重ねる。

前進することを止めない真摯な姿勢には、掛け値なしに心打たれるものだ。

今回は、看板メニューである「らーめんしお」と、人気メニューである「あぶらめん」をいただくことにした。

まずはひと言、これは美味い!双方とも、すこぶる完成度が高い。

同店には今回が3度目の訪問になるが、特に「らーめんしお」は、今までで一番好きな味かも知れない。

スープは、サバ節・カツオ節・宗田節の和風味の力強さが尋常ではなく、香り高い全粒粉麺との相性も絶佳。

スープをしばし口に含めば、目の前に桃源郷が広がる水準だ。

「あぶらめん」も、個人的な好みという点においては「らーめんしお」に一歩譲るが、客観的に考察すれば、完成度の高さは負けず劣らず。

甘じょっぱいカエシが喉元を強襲するビビッドな味わいでありながら、品の良さを感じる仕上がりは流石のひと言。

ふた品とも、あっという間に完食。

特にここ最近の「しお」のレベルの向上ぶりには、刮目すべきものがあると思う。

南房総エリアに立ち寄られた際は是非、足を運んでもらいたい、千葉県屈指の名店だ。