自家製麺公園前@岡崎にて、塩そば&チャーシュー丼(小)。
店舗の場所は、JR岡崎駅から徒歩10分弱。愛知県岡崎市を代表する実力店のひとつに、ようやく訪問。
まさに、道路を挟んで、公園と向かい合うように店舗が佇んでおり、「なるほど、だから『公園前』という屋号にしたのか」と、深く納得。
同店のオープンは、2015年5月20日。店主さんとは、実は、約1年前に『あらき軒@手力』の店の前で偶然に顔を合わせ話をしたことがあり、同店は、その時からの宿題店。
店前に到着したのは、オープンする約20分前。
到着時、既に数名の客が列を成しており、人気の程がチラリと垣間見えた。
11時ちょうどの開店と同時に店の中へと通され、店舗入口に屹立する券売機で「塩そば」と「チャーシュー丼(小)」の食券を購入。
幸運なことに、一巡目で着席することができた。
店主とチラリと顔を見合わせ、視線を交わす。ちなみに、同店主は『青梅街道大勝軒』『田ぶし』『一番いちばん』等で計10年間にわたり修業を重ねたすご腕だ。
1年前に『あらき軒』でお会いした気さくでフレンドリーな雰囲気とは打って変わって、真剣な表情でオペレーションをこなす店主。
所作が研ぎ澄まされており、動きに無駄が全くない。
オンとオフとで気持ちを切り替えるお方なのかな。率直に申し上げて、かなりカッコ良かった(笑)。
待ち時間10分程度で、注文の品が完成。
ひと目見ただけで、これは美味いだろうなと予測できるほど、美しいビジュアル。
丼から立ち上る香りも秀逸で、思わず腹が鳴る。
まずは、スープをひと口啜ってみた。
うわ、これは美味い、美味過ぎる!!
鶏をはじめとした動物系素材の滋養味を過不足なく活かした出汁に、煮干し等から採った魚介出汁の豊潤なうま味が、ピタリと重なり一体化。中盤以降、スープ温度がやや低下すると、動物系・魚介系のうま味が更に前面へと押し出され骨太な幹を形成。あらゆる食べ手を圧倒する。
塩の甘み・うま味の表現の仕方も非の打ちどころが全くなく、これは、箸とレンゲを持つ手が止まらない味わい。
修業先でノウハウを学んだ香り豊かなチャーシュー、麦の良き香りが鼻腔を心地良くくすぐる自家製麺も、口に入れた瞬間、思わず、恍惚のため息が盛れてしまうほど秀逸。
サイドメニューの「チャーシュー丼」も、「小サイズ」でありながら大量のチャーシューが豪快に盛り付けられた、必食のひと品。
スープの一滴たりとも残すことができない、凄まじい完成度の高さ。
予め高い期待値を抱きながら臨んだが、その想定をも遥かに超えてきた。
万難を排してでも足を運ぶ価値がある、超一流店だ。