【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】麺バルHACHIKIN

麺バルHACHIKIN@本鵠沼にて、醤油SobaのAセット。

本年3月、10年以上の長きにわたり本鵠沼に君臨し続けてきた『麺やBar渦』が、惜しまれながらも閉店。

その跡地に5月1日にオープンした新店が、こちらの『麺バルHACHIKIN』だ。

とはいえ、同新店の店主は、元『麺やBar渦』店主のご母堂。個人的には、これは「親孝行」という所業のひとつに数えられるのではないかと思われる(笑)。

同店の店主が元『麺やBar渦』店主のご母堂だということは、当然のことではあるが、巣鴨のミシュランスター『蔦』店主の母親であるということをも意味する。

というわけで、同店のメニューは、すべて蔦の大西店主が考案したものだという贅沢さ。

まあ、端的に申し上げれば、

二人の息子さんがお母さんにこれまでの恩返しをされた→味は名店の店主(息子さんの1人)が手掛けた→当然、大注目店、という流れ。

訪問時、店頭には当たり前のように長打の列が連なっていた。まあ、『蔦』のセカンドのような店なんだから、驚くまでのことはなく予定調和。完全に想定の範囲内なのだが。

30分程度並んで入店。

迷いに迷った末、「醤油SobaのAセット」を注文することにした。

待ち時間5分程度でメニューが到着。

まずは結論から。これは美味い、凄まじく美味い!

高知産の「はちきん地鶏」から採った出汁は、艶やかなうま味と鋭いキレとを兼ね備えた絶品。

もちろん、鮮魚・乾物出汁との配合バランスも完璧であり、作り手の技量の高さが随所にほの見えるスープに仕上がっている。

湘南のブランド豚を巧みに調理して創られたチャーシューも美味の極みであり、最後まで箸を持つ手が止まることはなかった。

サイドメニューの完成度もすこぶる高く、大変な満足感に包まれながら完食。

文句の付けようがないレベルの高さに脱帽。

未訪問の方は是非、一度足を運んでみていただきたい。よろしくお願いします。