中華そばうお青@万願寺にて、魚介醤油並。
2018年11月30日にオープンした新店。
私の認識が確かであれば、オープンは、かなりひっそりと静かに…といった印象。
その後暫くして、多摩エリアの有名ブロガーが同店へと足を運び絶賛。
その後、絶賛コメントに触発された都内を代表する人気ブロガー(複数名)が立て続けに訪問し、こぞって「〇」を出したことから、ブレイクしたという経緯だったかと。
店舗のロケーションは、多摩都市モノレール・万願寺駅から徒歩3分弱。
ちなみに、万願寺駅のすぐ近くには、かの新撰組・土方歳三氏の生家があり、『うお青』の所在地は、そちらの目と鼻の先。
新撰組がお好きな方なら、史跡等を巡りながら『うお青』へといった足の運び方もできるだろう。
さて、私が同店の店先に到着したとき、店の前には外待ち客が1名のみ。
聞けば「前回足を運んだ時、非常に印象が良かったので、日を置かずに足が向いてしまった」という。
程なくして店内へ。
厨房では、職人気質の店主さんがワンオペで気迫のラーメンづくりを見せている。入店した瞬間から「これは絶対に良いものが出てくる」と確信できる佇まいだ。
なお、店主が一回の工程で手掛けるラーメンの杯数は、基本1杯のみ。
一度に2杯ずつしか作らない店舗は数多く存在するが、1杯というのは極めて珍しい。「一杯入魂」を地でゆく渾身のオペレーションに、戴く前から圧倒される。
食後、改めて振り返ってみると、当方が「魚介醤油」をオーダーしてから、商品が提供されるまでに30分近くの時間を要していたようだが、研ぎ澄まされた厨房の雰囲気に、提供が遅いとは全く感じなかった。
登場した「魚介醤油」。
まずはスープをひと口啜ってみる。
うん、これは美味い、超絶的な美味さだ!!
どことなく関西圏の淡麗系上位店舗を思わせるスープの味わいは、一瞬で丼に没頭させるだけの引きの強さがあり、その引きは、食べ手を全く選ばない。
日本人であれば誰もが「美味い!」と歓喜の声を上げてしまうであろう、計算され尽くされたうま味の構成。
魚介素材とカエシのうま味の合わせ方が、絶妙極まりないのではないかと思われる。
上質な甘みも「うま味の一要素」と捉え、レンゲを持つ手が止まらぬ風味を構築している。『鍾馗@長野』『中華そば桐麺@十三』あたりがお好きな方にとっては、まさにどストライクな1杯だろう。
もちろん、優秀なのはスープだけではない。
麺から、メンマ・チャーシューに至るまで、完璧な仕上がり。
2018年にオープンした都内の新店の中でも、五指には確実に入るレベルの高さを誇っていた。
ラヲタの後輩曰く「『貝だし塩』も、素晴らしい出来映えですよ」とのこと。
近々、必ず再訪し「塩」を戴こう。2019年の「台風の目」のひとつとなりそうな、超有力店だ。