中華蕎麦生る@今池にて、味玉つけそば&炙りチャーシュー丼。
名古屋市の名店。名古屋に関しては、数年前まで比較的頻繁に足を運んでいたのだが、最近はご無沙汰(三重、岐阜などの周辺地域を廻るようになったため)。
そうこうしている内に、いつの間にか有力な新店が続々とオープンし、宿題店が山積状態に。
そんな(必食級の)宿題店のひとつが、こちらの『生る(なる)』。
店主は、東京都内を代表する実力店の出身。
飲食以外の分野から思い切ってラーメンの世界に飛び込んだ変わり種だ。
公共交通機関を駆使し、営業開始の20分前に現地に到着。
到着時、既に20人待ちの人気ぶり。
客層は、男性の独り客が多め。独り客の割合が高いのは、例外はあるかも知れないが、良店であることのバロメーターのひとつとなり得る。
期待に胸を膨らませながら、オープンから約30分後に入店。
道中、何も口にしておらず腹が減っていたので「味玉つけそば」に、サイドメニューとして「炙りチャーシュー丼」を注文。
食券を手渡してから待つこと数分。
颯爽と登場した「味玉つけそば」は、出身元の味をありのままの形で踏襲。
数ある同系統の店舗の中でも、特に基本に忠実に仕上げているように感じる。
いずれにせよ、ひと口目から激烈な引きの強さがあり、うん、やはりこの味は美味いなあ。五臓六腑につけダレの甘みがじわりと沁みわたる。
このスープに合わせる麺の出来映えも、実に良い。過不足のない程度に水気を残し、艶やかに光る麺肌。
啜り心地も上々であり、ここまで完成度が高ければ何百gでも啜ることができる。もちろん、雑味など皆無。
サイドメニューの「炙りチャーシュー丼」も、柔らかジューシーなチャーシューがこれでもかと搭載された逸品。
気が付けば、丼が空っぽになってしまっていた。
この味が名古屋で食べられるなんて!
つくづく良い時代になったものだ。店主にご馳走への感謝の意を告げ、店を後にした。