らぁ麺紫陽花@六番町にて、醤油らぁ麺&炙り肉飯。
東海地方における、最大級の宿題店。2019年現在、愛知県において最も人気がある店舗群のひとつで、私も、東海地方遠征時に2度アタックを試みたものの、タイミングが合わず、アクセスできていなかったところ。
早い話が「愛知県のラーメン店で『紫陽花』を食べていないのは、かなり大きな痛手だよ」ということ。
というわけで、ようやく足を運んできた次第。
夜の部のポールポジション(PP)をゲットすべく、18時開始のところを、16時からスタンバイ。
さすがに、16時に店前にアクセスできればPPが確保できるのね(笑)。16時10分には、既に2人目のお客さんがやってきましたが。
その後、17時過ぎまで特段の動きはなく、次の客がやって来たのは17時15分頃。そこからはあっと言う間に行列が発生したが、結論から言えば、オープンする1時間前までに店前に到着できれば、それほど待たずに済むということかな。
18時ちょうどに店が開き、意気揚々と入店。
基本メニューである「醤油らぁ麺」に、サイドメニューとして「炙り肉飯」を注文。
カウンターの一番奥の席に着き、おもむろに食券を提出。
有難いことに、店主さんは私のことをご存知でいて下さり、簡単にご挨拶。(主に遅参になってしまった旨のお詫びだが…)
厨房のオペレーションは、流石にスムーズなことこの上なく、待ち時間7分程度で注文の品が完成。
待ちに待った1杯が卓上へと供された。
まずは、レンゲでスープを掬い、口元へと運び込む。
うん、重々承知していたことではあるが、実に美味い!
鶏のうま味とコクの双方が過不足なく表現され、そのままスープに身体を浸してしまいたいという誘惑に駆られるほど。
鶏清湯を提供する店舗は全国各地にごまんとあるが、良し悪しを分けるのは、とどのつまりは、楽に鶏のうま味を演出しようとしているかどうかに尽きると思う。
鶏油などで安易に鶏を表現しようとする店はある程度止まりとなり、そうでない店は一歩先の領域に進むことができる、ということではないかと。
言い換えれば、抑制的なニュアンスが垣間見えるかどうかが重要ではないかと、私は思うのだ。
その点、同店の1杯は、しっかりと出汁から鶏の素材感を引き出すことができており、かつ、タレの風味も全く損なわれてはいない。
それが口の中で輻輳する味わいを生み出すことに成功している、大きな理由のひとつだ。
このスープとコンビを組む麺も、もちろん秀逸。
「神奈川淡麗系」を彷彿とさせるツルンと滑らかな啜り心地が、食べ手に鮮烈な印象を刻み込み、再訪を約束させる。
想像以上に麺量があるような気がしたのは嬉しい誤算だったが、牽引力の強さも後押しし、気が付けば完食。
サイドメニューの「炙り肉飯」も、甘辛い下味がしっかりとチャーシューに沁み込んだ絶品であり、非の打ちどころなし。
うん、流石は愛知を代表する実力店だけのことはあると思う。未訪問の方は是非、一度足を運んでみていただきたい。