【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】長野らぁ麺さくら木

長野らぁ麺さくら木@長野にて、鶏塩らぁ麺。

昨年11月、東和田からJR長野駅前へと移転リニューアルを果たした、長野県北信エリア屈指の人気店。

移転後の店舗のロケーションは、長野駅から徒歩5分以内と極めて至便。

元々数多くのファンから支持されていた同店だが「今般の移転で客数が格段に増したような印象だ」と長野の友人談。

基本メニューである「鶏塩らぁ麺」を注文させていただいた。

鶏ガラ、手羽、いりこ、節、昆布を絶妙なバランスで配合したスープは、特にいりこと節の2者が味覚に強く訴求する超一級の仕上がり。

中盤以降、いりこ&節に昆布の甘みが加わり、味蕾にしんしんと沁み入る崇高なうま味を実現。

この味構成。どちらかと言えば、大阪をはじめとする関西圏の淡麗系の実力店で創られるものに近似しているような気がする。

具体的には、スッキリとドライにうま味を表現しがちな関東の淡麗と比較して、スープの風味が、味覚中枢のより深いところまで行き届くかのような味わいだ。

一方、タレは関西圏の一般的な傾向とは異なり、適度に塩の風味を立たせ、分かりやすい味を好みがちな長野の土地柄にピタリと照準を合わせている。

シンプルなように見えて、極めて緻密に考えられた1杯。単なる東京や大阪の模倣にとどまらない、長野ならではの名作。

じっくりと堪能させていただいた。