【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】新京亭

新京亭@飯田にて、中華そば生卵入り。

創業は1967年。飯田エリアのラーメン専門店の雄として、県内はもちろん、県外にもその名声が轟き渡る名店。

もちろん私も、飯田エリアに初訪問した際の1軒目の店舗として、こちらで中華そばを啜っている。

そんな『新京亭』が昨年(2016年)10月、これまで店舗を構えていたJR飯田駅の正面から1本裏の細い路地沿いへと移転。

「移転後のお店の雰囲気、ラーメンの味はどんな感じなんだろう?」

強い興味に駆られ、再訪問させていただいた次第である。もちろん、新店舗でいただくのは初めてということになる。

今回は、デフォルトの「中華そば」に加え、生卵を注文。

丼の中央に満月のように映える生卵。デフォルトとはまた異なる妙味がある。

スープは、真っ当なベクトルのうま味を素直に立ち上げた透明感がある逸品。

口の中で数秒間転がすと、穏やかではあるが、伸びを感じる甘みとうま味が、舌上を中心として同心円状に拡がる。

これは美味いとしか言いようがない!

移転後、店内の雰囲気は新しさを感じるものへと変化したが、味はいささかも変質していない。

このスープに、しなやかな幅広平打ち麺を合わせる。鏡面のように滑らかな麺肌に、思わず見惚れてしまいそうになる。

勇気を奮って箸を動かし始める。そうなると、あっと言う間。

ものの5分足らずでペロリと平らげてしまった。