【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】中華蕎麦にし乃

中華蕎麦にし乃@本郷三丁目にて、中華そば。

本年2月17日にオープンした超話題店。

ロケーションは、地下鉄各線本郷三丁目駅から徒歩2分程度。

同店を切り盛りするのは『ミシュランガイド東京2018』のビブグルマン部門掲載店『らぁめん小池』の店主・水原氏だ。

「『らぁめん小池』の2号店となるこちらでは、落ち着いた本郷の街のイメージに合わせ、長く愛され続けるスタンダードなラーメンを提供したいんです」と微笑む店主。

ミシュラン掲載店の店主でありながら、全く偉ぶることのない朴訥な人柄も、魅力的だ。

基本メニューである「中華そば」をオーダーさせていただいた。

待ち時間5分程度で、待望の1杯がカウンター上に到着。

カタクチイワシ・昆布などのエキスを搾り取った出汁、アサリの剥き身から採ったコハク酸たっぷりの出汁、鶏・豚から採った動物系出汁の3種類を、提供する直前にブレンド。

これに白醤油と薄口醤油をブレンドしたタレが織り交ざれば、『にし乃』のスープの出来上がり。

昆布は、うま味を徹底的に抽出すべく、火を入れる前の水だけに漬け込み、加熱する前にはすべて取り除くこだわりよう。

ひと口啜っただけで、目が醒めるような明瞭かつ上質なうま味が、電撃のようにズバンと味蕾を貫く。

類稀な後口の良さは、余分な雑味を根絶することによって、初めて実現できるものだ。

このスープに合わせる麺は、名門『村上朝日製麺所』から取り寄せた、しなやかなストレート麺。

この辺で、この1杯の結論を。

これは美味い!、凄まじく美味い!!

オープンしてまだ日が浅いにもかかわらず、既に超一流の領域に到達している。

無我夢中で食べ進め、一気にスープまで飲み干してしまった。うん、これは凄い1杯だ。

2018年の都内新店の新人王候補のひとつであることは、異論を待たないところだろう。