【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】きくちひろき

きくちひろき@熊谷にて、あっさり塩(ねぎ油入り)&味付玉子。

言わずと知れた、埼玉北部エリアにおける一大拠点・熊谷の頂点に君臨する実力店のひとつ。

今回が、3度目の訪問。足を運んだのは、かれこれ数年ぶりということになるかな。

最近、『がんこラーメン』の系列店・出身店が1軒また1軒と姿を消している。

また『がんこ』の系譜に連なる店舗は、たとえ現存していたとしても、独自路線に舵を切る店が目立つところ。(良い意味でもそうでない意味でも、統制がゆるい(ゆるくなっている)のだと推測される)

そのような状況の中、こちらの『きくちひろき』は、オープンしてから一貫して往年の『がんこ』らしさを残した1杯を頑なに提供。

『がんこ』グループに関しては、ある意味、『総本家』(本店)の店主・一条氏ご自身が変化を好まれる方で、本店でさえ昔の味を提供し続けているわけではない。

なので、往年の味を堪能できる貴重な1軒が、こちらの『きくちひろき』ということになる。

「醤油」にしようかどうか迷ったが、「あっさり塩」を選択。

店主のオペレーションは手慣れ洗練されており、注文から5分程度で注文の品が完成。

まずは、スープをひと啜り。

久々に口にするこの味。うん、やっぱり堪らないわ。

往年の『がんこラーメン』の本家筋などと比較すれば若干塩カドが円いような気がするが、それでも十分、ガツンと塩っぱい。

このスープと合わせている麺も、麺質が軽めで啜りやすい『がんこ』仕様。

つい無我夢中で食べ進めてしまった。気が付けば完食。

誰が何と言おうが、この味が好きだなあ。往年の味が見事にトレースされていただけではなく、完成度も頗る高かった今回の1杯。

これからは、定期的に足を運んでみようと思う。ごちそうさまでした!