「家でゲームばかり…ゲームくらいに勉強・運動もしてくれたらいいのに」という願いを叶える方法

新型コロナウイルス対策で一斉休校となり1週間が経ちました。

これまでに例のない、長い長い春休みです。

春休みとはいっても、基本は自宅にいるようにと学校から指示されています。

外に出てもイベントもほとんどやっておらず。友だちとも思うように会えなかったり。

子どもたちにとっては、実に張り合いのない日々だと思います。

とはいえ、ゲームをやるときだけは、目が輝いている。

そんな光景、目に浮かぶようです。

ゲームは、なぜ面白いのか? それはズバリ、

目標・方法・評価がはっきりしている

からです。

ひとつの「目標」をクリアすれば、すぐ次の「目標」が現れます。

また、そのための「手段・方法」が見えます。

そして、成功失敗を問わず、必ず「評価」が下されます。

つまり、これらを用意することができれば、勉強であれ、運動であれ、ゲームと同じように子どもたちは夢中になる──。

それが原理です。

たとえば、運動。

自宅にこもってばかりはいられませんから、親は子どもに「運動してきなさい」と言います。

でも、ぐずぐずしていてなかなか足が向かいません。

そこでたとえば、「万歩計」を買ってあげたらどうでしょう?

目標というのは、数値化が大切です。

3,000歩。4,000歩。5,000歩……

まずは万歩計をつけて歩いてみる。それだけでも楽しいものです。

そして、標準歩数が分かってきたら、自分のできる「ちょっと上」を目標に設定する。

終わったら、記録をつける。

記録自体が「評価」になりますが、その達成感を親が共有してあげると、なおよいでしょう。

いまどきスマホにも万歩計機能はついていますが、新アイテムとしての万歩計(これが「方法」です)を与えるほうが、楽しんでくれるでしょう。

2万歩ごとに、何かご褒美。などというのがあってもよいと思います。

歩数のみでなく、時間も加えると張り合いが増します。

1時間以内に5,000歩クリアすること、などと決めるのです。

もちろん、距離でもかまいません。1時間で5km、などと決めます(私はいつも起床後に必ずそのくらい歩いています)。

大人はもちろん、子どもであっても、歩くのが何よりの運動です。

数値化し、達成の喜びを形にしていく。ぜひやってみてください。

そして、これは当然、勉強にも当てはまります。

10分で計算問題20問。ミスは2つまで。

30分でこの本を20ページ読む。

1学年下の漢字書き取りドリルを1日で完全制覇する。

とにかく、数値化です。数値化こそが、「ゲーム」の魅力を生んでいるのです。

この「勉強のゲーム化」についての詳しい方法は、10年前に書きました。

わが子が驚くほど「勉強好き」になる本』(福嶋隆史著)

です。キンドルが出ています。ぜひチェックしてみてください。