【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】担々麺侘寂美WASABI

担々麺侘寂美WASABI@新越谷にて、担々麺リゾットセット。

同店のオープンは、本年9月7日。

店主は、群馬県内を中心に数多くの店舗を抱える『景勝軒』のご出身。

現在のところ、同店が提供する麺メニューは「担々麺」の1種類のみ。

それどころか、麺メニュー以外の料理の方が遥かに充実している位だが、ゆめゆめ侮ることなかれ。

屋号に『担々麺』を謳うだけのことはあって、同店の看板メニューは、紛れもなく担々麺。

しかも、そのクオリティは、担々麺専門店が「雨後の筍」のように続々と誕生しているこのご時世においても、特筆すべきほど高い。

事前の予想を大きく上回る水準の高さに、この私も、思わず驚きの声を漏らしてしまったほどだ。

注文してからメニューが登場するまでに要する時間は、5分足らず。

スピーディなオペレーションと厨房から漂う芳香が、登場する担々麺のレベルの高さを予感させる。

やがて、恭しく卓上に丼が供され、実食開始。

いやあ、これは美味い、美味過ぎる!!

登場した担々麺のビジュアル…、オフホワイトのスープと紅色のラー油とが、色彩的に見事なコントラストを描く麗しい容姿からも、一定程度以上の水準に達していることは確信できていたが、それにしても美味い。

スープをひと口啜った瞬間、奥深く複雑玄妙なゴマの薫りとうま味が、タッグを組んで食べ手の味覚中枢を直撃。

このスープに合わせるラー油も、辛みを抑える代わりに風味を際立たせた逸品であり、スープと香辛料の相性の良さたるや、まるで、長年連れ添った友のごとしだ。

有料サイドメニューとして、麺をいただいた後の締めにリゾットを作ってもらうことができるが、そのリゾットの完成度も非常に高い。

まるで、フルポーションのリゾットを頼んだかのようなボリュームがあり、チーズ、トマトが新たに追加されるなど、その内容にも華がある。

個人的には、今年オープンした埼玉県の新店の中でも、確実に五指に入る優良店だと感じた。未食の方は是非、足を運んでみていただきたい。