亀壱@みのり台にて、醤油らーめん。
オープンは2013年。
必ずしも良好なロケーションでないにも関わらず、4年間にわたって店舗を構え続けてきた実力店。
店内は、小上がりもある落ち着いた仕様。
酒類も用意されており、特に夜の部は、ちょっとした飲みの席にも使えそうだ。
麺メニューの種類は実に豊富で、かつ、「カレータンメン」「脂タンメン」「ジンジャーめん」などの変わり種も多い。
いずれのメニューも興味をそそるものばかりであり、何を戴こうか散々迷ったが「まずはこちらの『顔』となるメニューを」と「醤油らーめん」をオーダー。
待つこと数分。
満を持して登場した「醤油らーめん」は、定番の豚骨、鶏ガラに加え、店主がこよなく愛する素材であるサバを大量に使用。
サバの骨太なうま味がガツンと味蕾に刺さるスープは、店主曰く「京都の名店『新福菜館』にオマージュを込めたもの」とのこと。
そう言えば、同店の山本店主は関西のご出身。麺も、京都の実力派製麺所である『棣鄂』のものを用いるなど、関西圏のラーメンの佳きところを随所に採り入れている。
魚介系素材の中でも特に個性が強く扱いが難しいサバを前面に押し出しながらも、口当たりはまるで旧知の友のごとし。
違和感なく舌に馴染む極上の1杯だ。