【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】あんくるてい

あんくるてい@井荻にて、肉わんたんそば(4コ入)。

2月20日にオープンしたばかりの新店。

ロケーションは、井荻駅から徒歩2分程度と至便。店主は『たんたん亭』の出身。

「たんたん亭系」は現在、『たんたん亭』出身の店舗が各地域のラーメンシーンの屋台骨を支える優良店として根付き、それらの店舗で修業された者が、新店舗をオープンさせている段階。

いわば、子供が孫を産んでいる段階であり、『あんくるてい』のような親が子を産むパターンは、最近では珍しいかも。

夜の部オープン早々に店に飛び込み「肉わんたんそば(4コ入)」を注文。

ラーメンを作る店主の手際は、ベテランだけのことはあって実に鮮やか。

待ち時間5分程度でメニューが卓上に供された。

スープは、油量が少なめ。口当たりが実にサッパリとしており、老舗『たんたん亭』の残滓が色濃く感じられる。

このようなオールドスタイルの「たんたん亭系」を食することができる機会は、本家に足を運ばない限り、なかなか訪れることはない。そういう意味では、実に貴重な1軒であると言わざるを得ない。

見惚れてしまいそうになるほど美しく折り畳まれた麺は、硬茹でストレート。

食べ応えのあるワンタンは、修業元譲り。

総じて、派手さこそ感じないものの、真摯で丁寧な仕事ぶりが随所に垣間見える良杯。

これをベースに今後、更なる改良を加えていくことができれば、井荻エリアを代表する実力店に成長する可能性もあるのではないかと感じた。

じっくりと定点観測していきたい優良店だ。