らあめんサンド@青山にて、鶏そば。
岩手における積年の宿題店に、ようやく訪問が叶った次第。
『サンド』から比較的近いエリアを通り掛かる機会は、何度かあったものの、通り掛かるタイミングが同店の営業終了間際だったり、盛岡から更に移動したエリアが遠征地のメインだったり…、そんな諸事情が重なり、訪問の機会を逃していたところ。
というわけで、今回の遠征では、この『サンド』への訪問を主目的のひとつとして位置付けていたところであり、店頭に到着した段階で、既にひと安心。
それなりに長い並び時間も、さほど苦にはならなかった程だ。
さて、ここで同店について簡単に説明しておこう。
オープンは、2012年。
今や盛岡市内屈指の実力店として名を馳せる、ラーメン好きにとっては必訪と言うべき1軒。
店主は、神奈川県湯河原の全国的名店『飯田商店』の味に魅せられ、試行錯誤を繰り返しながら、同店の味に範を取ったラーメンを創作。(もちろん、細かな点において双方の間には相違点が見受けられるが。)
東北エリアの鶏淡麗系ラーメンの代表格としての地位を確固たるものにしている。
いただきたいメニューが何種類もあり迷いに迷ったが、結局、基本メニューである「鶏そば」を注文することにした。
比内地鶏と青森シャモロックとを絶妙なバランスでブレンドしたスープは、レンゲでスープを掬う度に、フワリと鶏の芳香が宙を舞う逸品。
鶏と水だけで採った出汁の味わいは淡麗系の最先端を走るものであり、まさに東北ラーメンシーンにとっての至宝の一つと言えるだろう。
このスープに合わせる麺もまた秀逸。
鏡面のように滑らかな麺肌が印象的なストレート麺であり、啜り心地、喉越しともに申し分がない。
食べ始めから食べ終わりに至るまで、雑味などを感じさせる隙は一切なく、無我夢中で食べ進める内に、丼が空っぽに。
うん、これはまさに評判に違わぬ名品。実に美味かった。
ごちそうさまでした!