【ミニ講座】大人の土壇場マナー 第32回「友達に借金の返済をやんわりと催促する」

大人の毎日は、土壇場の連続です。華麗に果敢に「大人のマナー」を駆使して、微妙なピンチをかわし、返す刀で自分の株を上げてしまいましょう。

 友達に「来月には必ず返すから」という約束で貸した1万円。ところが、月が替わっても、返してくれる気配はありません。

 いきなり「踏み倒すつもりじゃないよね!」と責めたら、本気で忘れていたとしても、じつは覚えていたとしても、激怒されるのは必至。関係が悪化して、そのまま返してもらえなくなったらたいへんです。

 たとえば「そうだ、すっかり忘れてたけど、先月貸したお金って…」と自分も忘れていたフリをすれば、相手も素直に「ごめん、忘れてた。すぐ返すね」と言いやすくなります。あるいは、期限を過ぎていることには触れずに「悪いんだけど、急にお金が必要になったから、あの一万円…」と、下手に出ながら催促してもいいでしょう。

 相手の側に非があるときほど、逃げ道を与えてあげるのが、無駄に事を荒立てない大人の配慮です。



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