調子が良い時ほどブレーキをかけてしまう理由

おはようございます。

片づけ心理の専門家・伊藤勇司です。



今日も前回までの続編としてブレイクスルー対談の

記事と音声をお届けします。



前々回に

【現状を打破するために最も効果的な質問】

というテーマで



そして前回は

【分かっていても出来ないを解決する魔法の視点】

というテーマでお届けしてきました。



前回までの振り返りを少し行うと

ブレイクスルー(現状打破)を行うためには



1, 自分への質問の質を変える

2, 未来のイメージを変える



という部分が大切ということを、お届けしてきました。



今日は第3のテーマとして

【調子が良い時ほどブレーキをかけてしまう理由】

についてを、お届けします。



今回もメンタル・コーチの松尾英和さんと共に行った

ブレークスルー(現状打破)というテーマでの音声対談を元にしてお届けします。



ブレイクスルー(現状打破)は

何も調子が悪いときや伸び悩むときにだけ意識することではありません。



逆に人間にとってさらなる成長を阻む危険因子は

「調子が良い時にこそ潜んでいる」と言っても過言ではないものです。



そして調子が良くなっているときほど

自分にブレーキをかけやすくもなるもの。



そういった調子が良いときに自分にブレーキをかけてしまう理由の一つに

【自分をコントロールできなくなる恐れ】

が、あります。



どんどんと調子が良くなっていくということは

それだけ未体験の領域に自分が運ばれているということ。



人間には恒常性という現状を一定に維持しようとする性質が元々備わっています。



この恒常性は人間が生命を維持するためには欠かせない性質で

恒常性がなくなることは死に直結することにもなります。



今の自分が成長するということは、つまり今とは違う自分に変化することです。

言い方を変えると、これまで一定に保たれている自分とは違う自分になること。



このことが恒常性と密接に関係するキーワードとなります。



心理学では人が思うようにブレイクスルー(現状打破)できない理由の一つが

本来人間に備わっている恒常性があるからとも言われています。



これを心理学的な角度から表現すると

「コンフォートゾーン」(快適な領域)と呼ばれているのですが

今までの自分と違う自分に変わるということは、このコンフォートゾーンから外れることになり、生存本能を脅かされていると無意識で反応するのです。

調子が良い時ほどブレーキをかけてしまう理由は、こうした生存本能からくる自然なこと。



だからこそブレーキをかけること自体は悪いことではなく

【ブレーキをかける意味】を自分が理解することが大切です。



何を恐れて、何に躊躇していることで、ブレーキをかけているのか。



そこが見えてくると

【本当に大切にしたいと思っている何か】

が、逆に見えていくようになる。



すると、自分でブレーキをかけることが前に進めない要因と思っていたことが

【ブレーキをかけることで大切なことに気づくサインとなっている】

という形で、自分のあり方を整えるきっかけにもなります。



今回、メンタル・コーチの松尾英和さんと対談して見えてきた答えは、

人間が本来持つ恒常性(コンフォートゾーン)もうまくすり抜けて、

無理なくブレイクスルーを果たせる非常にシンプルなエッセンスでした。



より詳しい内容は下記の対談よりお聞きいただけます。