【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】らーめん平太周味庵西大島店

らーめん平太周味庵西大島店@西大島にて、特製らーめん。

3月17日にオープンしたばかりの「平太周味庵@大崎広小路」の2号店。長い間一店舗体制を保ち続けてきた「平大周」だが、ついに2号店を出した。まさに、満を持してといったところだろう。

しかも、店舗の場所は、これまでの「平大周」とはガラリとエリアを変え、東京東部の西大島。

おさらい。「平大周」は「土佐っ子」のスタッフだった方がオープンさせた背脂チャッチャ系の良店。「土佐っ子」の系譜に連なる店舗の中では、かなり長く命脈を保ち続けていると言えるだろう。

この理由として、味のクオリティが高いことはもちろん、経営が堅実であることも挙げられるのではないかと思う。

もっと早い時期に2号店を進出することが出来たのかもしれないが、敢えて我慢し、基盤が出来上がるのをじっくりと待った。

さて。訪問時、厨房でラーメンを創っていたのは2人の女性。

背脂チャッチャ系ラーメンを女性が豪快に創る時代が到来したわけだ。この光景には、同系統の店舗の昔を知る者にとっては感動を覚えるものだろう。

券売機の筆頭メニューである「特製らーめん」を注文。

オーダー時に味の濃さ、脂の量、にんにくの量を確認される。「濃い、多め、多め」を指定。

「土佐っ子」の系列では、少なくとも脂の量は「多め」を指定するのが定石だ。

甘み豊かな背脂と甘辛いタレとが見事なバランスで折り重なるスープは、同系店舗である「元楽蔵前総本店」よりもタレの甘みが強く、その分、往年の土佐っ子の味により似通う。

また、麺も「元楽」ほど多加水ではない。「どちらが土佐っ子に近いか」と問われれば、こちら(平大周)に軍配が上がるのではないかと思う。

クオリティの高さは、同店と「元楽総本店」とは甲乙付けがたく、個人の好みに委ねられるといったところではないかと思う。

いずれにせよ、現時点においては極めて完成度が高い背脂チャッチャ系だと断言できる。訪問するのなら、まさに今が絶好の機会だ!